帰国の前日（V Side） ページ27
僕はマンションのロビーの椅子に座り、Aさんにメールをする。
『ついた！今からいってもいい？遅くなってごめんなさい』
スマホを両手で握りしめながら、彼女からの返信を待つ。
ピコンッ
『お疲れ様。待ってたよ』
たった2行のメールに心が躍る。
僕はみんなから数分遅れで、エレベーターに乗り込み、彼女の部屋に向かった。
「お疲れ様」
ゴローさんを抱きながら玄関で出迎えてくれたAさん。
ゆったりとした部屋着に、化粧っ気のない顔。思わず僕はドキッとした。
「こんな時間にごめんね」
なんとなく恥ずかしくなって、僕は彼女の顔を見ずにAさんの腕の中にいるゴローさんの頭をなでた。
彼女に近づくとシャンプーの匂いがして、また胸がドキッとする。
ダメだ、僕は多分疲れている。。。
「今日は遅くなってしまって本当にごめんなさい」
彼女がいれてくれるいつもの紅茶を、いつものソファの上で飲みながら僕は謝る。
「いいよ、仕事だもん。しょうがないよ」
僕が想定していた答えと全く同じセリフが返ってきた。
でもやっぱり、頭の中で考えているよりも、彼女の笑顔と一緒に言われるほうがずっといい。
手元のゴローさんがゴロゴロと喉を鳴らす。
と、部屋のベッドの近くに置いてあったスーツケースが目に留まった。
あぁ、明日帰っちゃうんだな。
寂しいな。
「…日本で何するの？」
「ん？多分、飲んで食べての繰り返しだよ」
彼女が笑いながら答える。
「テヒョンは？実家に帰れるの？」
「うん、31日の夜と1日は帰るよ」
仕事始めは2日。年始の音楽番組に呼んでもらっている。
「そっか。大変だね。また、写真付きでメールしてね」
そう言うと、彼女はキッチンのほうに入っていった。
確か彼女が韓国に戻ってくるのは1月10日。
約2週間も会えないんだな。
以前、仕事が忙しくて1ヶ月ほど会えないことがあったけれど、その時とはくらべものにならないほどの淋しさを感じている。
別に毎日会っているわけじゃないけれど、宿舎に戻ってきたら隣の部屋にAさんがいるんだと思うだけで、会わなくても彼女が近くにいる感じがしていた。
はぁ。
一息ため息をついた瞬間、
急に部屋の電気がバチンと消えた。
彼女のサプライズ（V Side）→←23時過ぎから（V Side）
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ちかこ(プロフ) - ハル様 ありがとうございます！続編、始まりましたので引き続きよろしくお願いします。デレデレテテ、いいですね〜！ (2016年1月30日 19時) (
レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 第２部楽しみにしています！！ヌナにデレデレのテテが見たいです！！楽しみです！ (2016年1月23日 2時) (レス) id: a3a9522359 (このIDを非表示/違反報告)
ちかこ(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます。この1週間ほど仕事がバタついており全く更新できず申し訳ありませんでした。。劇的な展開も少ないゆる〜りとした話で続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。やはりテヒョン続編ですかね〜！ (2016年1月22日 21時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 更新楽しみにしていました 二人ともすごく可愛くて、これからのSpringもsummerも可愛い二人を楽しみにししています (2016年1月22日 21時) (レス) id: 0f6ae1e55a (このIDを非表示/違反報告)
Robotaxxxx(プロフ) - きむて様 他の方に比べると遅くて本当に恐縮です…大量更新、頑張ります！ (2016年1月4日 15時) (レス) id: 1d1db99c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちかこ | 作成日時：2015年11月23日 16時
