▽ ページ3
彼らが西庭園に案内されている間に、私は館の中へ忍び込んだ。フッ、ここのセキュリティ一はそこまで良くないようですねぇ？
それにしても、新しい人間が三人か...
私が事前に調べた時には、新人が(しかも三人も)来るなんて情報は無かった。つい最近の出来事なのだろう。
もしこの情報が私の方に入っていたなら、私は迷わずその中の一人を殺して、自分が新人の一人に成りすませていただろうに。
こういう職に就く時に、如何なる事も覚悟してなれ、と先輩が言っていた。
その先輩は、かなり腕のあるトレジャーハンター界では有名なお方で、私も少しでも彼女に近付けるように、こうして日々努力を重ねている。
?｢...ぁ、.....の中に入って右側！｣
マズい、また誰かに見つかりそうだ。先程あんなに肝に銘じておいたのに、また見つかってたまるか。
私は持ち前の身体能力で身体を壁に張り付かせ、息を殺した。ち、近い近い...
?｢そして、こちらですね...｣
新人達四人が奥へと消えていったので、私はやっと壁から降りられた。
『(...何だろう、この違和感は)』
何故か、あの新人三人組には同じ何かを感じる。それが何なのかは分からないけど、協力できそうな気がした。いや、ただの直感でしか無いのだけど。
しかし、他人の召使として働く人の目が、そんなにキラキラと輝くものだろうか？
私は、音を立てないようにそそくさと館内を動いた。
途中、あの新人の連中と鉢合わせしそうになったが、何とかやり過ごせた。それにしても、ここの主人の姿が見えないが、自室にでも篭っているのだろうか？
暫く動き回っていると、かなり高値で売れそうな宝が沢山見つかった。
流石、トレハン界で有名な館だ。宝の数もそこら辺とは桁が違う。
しかしながら、私はこんな“モノ”はそこまで欲しがっていない。金が欲しいとは思うが、それ以上に手に入れたいものがある。
それは、この館に隠された謎__
詳しくは知らないが、どうやらこの館にはこんな宝物達よりずっと凄い謎が隠されているらしい。
それがどのぐらい凄いのかは知らないが、取り敢えず謎は徹底的に調べるのが私達姉弟の約束だ。
今回は姉である私の番。まだまだ半人前の弟にこんな事は任せられない。
そんな事を考えていると、また新人達の声がした。仕方無い、次は空き部屋にでも隠れるか。
?｢...女装した男｣
は？女装した男...って、あのメイドの事？え、完全に女だと思ってたんですけど。
え、あの人男なの？(混乱)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちみりん(プロフ) - お知らせなのですが、只今学校のテストに力を入れております故、次の更新は11月以降になってしまいそうです。お知らせが遅くなってしまい申し訳ございません。また、次の更新でこの作品は移行致します！ (2019年10月10日 17時) (
レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
夏月(プロフ) - いつの間に！？((新作おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ楽しみにしていました！(pqﾟ∀ﾟ*○)更新、無理をしない程度に頑張ってください！Σd(・∀・´)今回もめっっっちゃ応援します！！(*´▽｀*) (2019年6月16日 17時) (レス) id: fb9808e4bc (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - Yucca!!!さん» コメントありがとうございます。今回はかなり亀更新かもしれませんので、いつも以上にゆーっくり待っていただけたら幸いです (2019年6月10日 21時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
Yucca!!! - 最近占ツク見てなかったら盗賊の出てる！！やばい面白い！頑張ってください！！！！ありがとうございます！！ (2019年6月10日 21時) (レス) id: 718b4536e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2019年5月19日 17時
