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21話 ページ23

Aside




あれから数日経ったのであろう


私はいつも通りの日常を送っていた



あの気持ち悪い虫の這うような
感覚はなくなっていた

とても良い事のはずなのに…
何かぽっかりと空いた感じがした

紛らわせたい一心で本を読むが…ダメだった




ク「おや?これはこれはAさんではありませんか。読書なんて感心ですねぇ」


『学園長』


ク「前まで表情が豊かでしたのに、最近どうかされました?」


『……なんでそう思われるのですか』


ク「お面をつけていても私には分かりますからねぇ?何かあったのですか」


『…別に』



豊か。なんのことを言っているのだろうか
お面をつけて豊かなんて、学園長のテンションじゃないと無理であろうと思った。



ク「あの時、メインストリートに頭を打ち付けたときからですか?何か困り事でも?

生徒の悩み事聞きますよぉ?」



私とーってもやさしいので!っと、椅子に座っている私の周りでピョンコピョンコと跳ねる

何をやっているのだろこの人



『…病気なのでしょうか。こう…胸の辺りにざわざわ…いや…なんとも言えない感じです…

気持ちは苦しいというより…虚しい…

私…間違いなんてしてない筈なのに…
何か…もう…嫌だなって思います…』



今まで私は一人でもなんとかなった



出来なくてもそれは我慢すれば過ぎる事

間違っていたとしてもそれは「あぁ違うのか」で済ませる筈なのに、どうも引っかかりが取れないのだ




ク「貴方は確かに優秀です…が しかしそれは学業としての成績です。

正直に言いますと、人としては…
なんでしょうかねぇ…」


『もし私の人間面の成績低いならば、さぞかし他の生徒は赤点満点でしょうね』




少なくとも私はこの学校の人間と比べたら
とてもマシだと思う

他のやつ一緒にされては不快だ。クソだ



なんだか最近口悪くなってきたような気がするが、前々から言ってたような気がするので気にしない

学園長は「?」状態だ
もう慣れた




ク「ジャミルさんと喧嘩してからですか?」



喧嘩


喧嘩ねぇ…



『……』



副寮長と喧嘩…
確かに喧嘩みたいなことはしたが…

なんだろう…

うろ覚えというか…ボーッとする感じというか…



ク「仲直りならば早めの方がよろしいですよ?」



学園長は私の頭を撫でて
その場から去った

相変わらず不思議な人



『……ユウ』


ザワザワ
名前を出しただけで、あの感覚思い出す


『……なんでこうなったの』

作者の愚痴と悲しみと切なさと→←20話



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ミーニャン - 出来るだけ早くお願いします (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャン - この作品の続編を見たいんですがパスワードがかかっていて見れません。初心者なのでここでいいのかわかりませんが教えてもらう事はできますか? (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この作品が大好きで続きを見たいのですがパスワードがかけられて見れません…初心者なのでここで言うのかがあってるかわかりませんが教えて頂くことはできないでしょか…🙇‍♀️ (2021年11月27日 0時) (レス) id: c7fee68ce2 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き気になる (2021年9月19日 17時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
- 久しぶりに見たけど面白すぎる…続き待ってます! (2021年5月4日 2時) (レス) id: fec21734c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トルネコ | 作成日時:2020年8月9日 4時

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