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19話 ページ21

ユ「は……はは…めんどくさいって…
わ、私何かしましたでしょうか…?」



Aはクルッと再び本棚の方に向き
落ちた本を戻していく

慌てたようにユウはAの腕を掴む



ユ「あの…っ!鬱陶しかったですか…?!
私…私のどこがめんどくさいのですか…?!

Aさん!!」



『離しなさい』


掴まれた手を振り解く
「はぁ」とため息をつき

別の本棚へ向かう



ユ「ま、待ってください!あの!教えてください!私の…私の何がダメでしたか!?

私怖いのです!!Aさんと…グリム以外

皆怖いのです!!
だから…その…何が悪かったか…
教えてください!!

Aさん!!」




ユ「Aさん!!!」




Aはユウの叫びをスルーし続けた



ユウはAの肩を掴んだり
服を掴んだりなど

まるで自分を気づいてほしいと言わないばかり
何度も何度もA問いかける



グ「お、おいA!!何ギャーギャー言ってんだ?さっきからやかましいゾ」


ジャ「さっきから何を騒いでる」



ユウの騒ぎに気づいた二人は駆けつける

ユウの顔は、涙が溢れており
まるで小さい子のようだった



ユ「…ぁぁ…ジャミルさん……貴方ですか…?ユニーク魔法でAさんに何をしたのですか!?」




グ「落ち着くんだゾ ユウ!」


ユ「落ち着く!?落ち着ける訳ないでしょ?
大事な友達なの!!Aは大切な友達なの!!!」


悲痛の叫びが図書室全体に響く
ユウはずっとAの手を握っていた






『………友達』






ジャ「俺は何もしていない
なぁ? A」


『…』



ジャミルの言葉に頷く

Aはずっとユウの手を見つめていた
彼女の中でグルグルと疼いた

だが脳内で何度も何度も


め ん ど く さ い


この気持ちはユウと出会う前に
慣れていた思いだった



『……』



握られたユウの指に不細工な爪があった
剥がされた後、治りかけでよくある
爪の形だ



ユ「Aさん!!」




ギリ……


痛い


ギリ……


痛い



Aは頭痛がした。痛くて痛くて堪らなかった


頭の中で何かが暴れているようだ



痛い



そして気持ち悪い



身体中に虫に捩られているようだった
ウネウネ…カサカサ…ギリギリ…


痛い、気持ち悪い



空いた手で腕を掻く
カリカリ…


『ぅぅ……!!』


やめてほしい




ユ「Aさん!!ねぇ!!目を覚ましてよ!!」





『ゔ…ゔ…ゔ………ぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!』




大切 な 友達 なの

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ミーニャン - 出来るだけ早くお願いします (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャン - この作品の続編を見たいんですがパスワードがかかっていて見れません。初心者なのでここでいいのかわかりませんが教えてもらう事はできますか? (2022年4月11日 21時) (レス) id: 86b03f2837 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この作品が大好きで続きを見たいのですがパスワードがかけられて見れません…初心者なのでここで言うのかがあってるかわかりませんが教えて頂くことはできないでしょか…🙇‍♀️ (2021年11月27日 0時) (レス) id: c7fee68ce2 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き気になる (2021年9月19日 17時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
- 久しぶりに見たけど面白すぎる…続き待ってます! (2021年5月4日 2時) (レス) id: fec21734c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トルネコ | 作成日時:2020年8月9日 4時

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