３３ 和side ページ33
和「はぁ、は…はぁ…」
夕方といっても湿気がすごい日本の夏は、ジメジメしてて不快な暑さが残る
今日は上がり下がりの激しい道を走る練習で
身体に負担がかかるから、気温の下がる夕方から練習なんだけど
なんとなく、腰が調子悪い感じするんだよな
ジワジワ痛むんだけど、黒田さんに言うほどでもなく、立ち止まるような痛みでもない
鈍痛ってやつ
距離も折り返しを過ぎてラストスパート
少しペースが上がったところで、下り坂に差し掛かる
和「っつ…」
変に踏ん張ってしまったのか、急に腰に鋭い痛みが走って
思わず腰に手を当ててしまう
黒田「腰痛めた？！」
和「や、だいじょぶ…止まりたくない…」
すぐに黒田さんが気付いてくれたけど、あと２kmなんだって
最後まで走り切りたい
和「はぁっ…くっ、」
足を前に出したいのに、腰が痛いと思うようにそれも出来なくて
むしろ左足が痺れ始める
痛すぎる…ちょっと無理かも…
和「ごめ、ちょっと…」
限界で、思わず足を止めた
１度止まると、一気に腰が砕けたようになって
黒田さんが咄嗟に支えようとしてくれたけど、間に合わずにその場に四つ這いになる
黒田「腰やばい？！マットある？１回敷いてあげて、」
和「っ、ってぇ…はぁ、はぁ」
黒田「動けないよね？両脇から抱えちゃっていい？」
和「ちょ、待って…少し、このまま…」
もちろん自分では身動きが取れないんだけど、この体勢から動かされると痛みが増しそうで
ちょっと待ってほしい…
全身から汗が噴き出して、額から流れて顎から地面にポタポタと落ちていく
氷嚢を首と腰に当ててもらいながら、しばらく四つ這いのまま固まっていると、少しだけ痛みの波が落ち着いて
和「ごめん、手、借りていい…？」
黒田「もちろん、両脇抱えるよ？ゆっくりね」
和「ん…」
両サイドから腕をガッチリ抱えられて、ゆっくりゆっくり立ち上がる
用意されたマットにうつぶせになると、トレーナーさんがマッサージしてくれて
トレーナー「足痺れてる？」
和「左、足…」
トレーナー「病院で診てもらった方が良さそうだね。今日は練習やめとこう」
黒田「ごめん、少しペース早かったね」
和「いや、俺が悪い、…」
アイシングとマッサージで応急処置
すぐに病院に連れて行かれた
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るんるん(プロフ) - 何年越しでも、、密かに待っていたので嬉しいです！ (2022年10月9日 2時) (
レス) @page49 id: 5f4c3622e1 (このIDを非表示/違反報告)
kammostsluvamos(プロフ) - 更新嬉しいです！楽しみにしてました！ (2021年5月27日 18時) (レス) id: e05623e0c3 (このIDを非表示/違反報告)
はぐ(プロフ) - かなりお久しぶりにここへ来て読ませて頂きましたがやっぱり風月さんのお話しのニノちゃん可愛くって好きだなぁ(*´▽｀*)続きもまた楽しみにしてますね！ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 8801631f59 (このIDを非表示/違反報告)
ニノ担 - 長編が見れません (2018年12月28日 21時) (レス) id: 9f8d06ec79 (このIDを非表示/違反報告)
tuki - すごく面白いです。更新がんばってください！続きがすごく気になります。 (2018年10月27日 19時) (レス) id: b5e1612a7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2018年10月14日 1時
