夜中の緊急手術 世良side ページ6
呼吸数は予想通り上がってしまって、はぁはぁ苦しそう…
でも、これを乗り越えれば熱が下がってくるから…
とにかく、クーリングを
ナースコールして保冷剤を持って来てもらった
美和「渡海先生、まだ苦しそうですね…」
世良「うん…やっと熱が上がり切ったみたい。朦朧としてて、見てるだけで辛いよ」
美和「ちょっと点滴の針チェックしますね」
美和ちゃんがそっと渡海先生の腕に触れる
寝返りもほとんど打てないくらい、動いてないから多分平気だと思うな
美和「うん、大丈夫ですね」
確認を終えて、左手を布団の中に戻そうとすると、渡海先生の手がフラっと何かを探すように彷徨って
美和「あっ……ふふ」
渡海「ん…っ、」
美和「どうしよう…」
渡海先生の手は、あろうことか美和ちゃんの手を握って
セクハラ！？って一瞬焦ったけど、もちろんそんな訳なくて
無意識なんだろうな
人肌に触れると安心したりするもんね
美和ちゃんも何か照れちゃってるし…
渡海先生は安心した顔してるし…
美和「でも、私仕事が…世良先生、変わってください」
世良「えっ、俺なんかが手握っても渡海先生安心できないでしょ！」
美和「そんな事ないですって！」
美和ちゃんから、そっと場所を変わって渡海先生の手を握る
俺に変わったことに気付いてないのか、キュッと握り返してくれて
目を覚ますことなく眠り続けてる
美和「ほら、大丈夫！」
世良「そう…みたいだね。なんかちょっと嬉しい」
美和「じゃあ、また何かあったら押してくださいね」
美和ちゃんは忙しそうに病室を出て行って
俺は左手で渡海先生の手を握りながら、右手で汗を拭う
目にかかった前髪を整えてあげると、表情が緩んだ気がした
何だか小さな子供みたいで、可愛く見えてしまう
もともと童顔で可愛い顔してるしね
渡海「はぁ、はぁ…」
胸元をトントンしてあげると、呼吸が少し落ち着く
子供のころとか、こうしてもらってたのかなぁ
子供みたいな幼い表情に、そんなことも想像してしまう
世良「あ…渡海先生、分かりますか？」
薄っすらと目を開けた渡海先生
声をかけると、ゆっくりとその目が辺りを見渡した
夜中の緊急手術 世良side→←夜中の緊急手術 世良side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 456人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブラペ(プロフ) - ブラックペアン終わって早一年ですね…。でもいまだに私ブラックペアンが好きすぎてやばいです。学校行きながら変な妄想よくします(笑)更新、楽しみにしてます！ (2019年8月5日 19時) (
レス) id: 72d7619416 (このIDを非表示/違反報告)
トマトっち(プロフ) - 貧血で倒れるけど世良先生を騙して働いて倒れる話が、読みたいです！ (2018年10月10日 16時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
えれすけ。(プロフ) - リクエストで、渡海先生が胃腸炎になるのがみたいです (2018年9月6日 23時) (レス) id: dfc83b1bd1 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんばんは。今回のお話もとっても面白いです(^^)もし宜しければリクエストです(>_<)怪我をしちゃうお話が読んでみたいので、恨みを持った人に刺されるとか、誰かを庇ってとか…もし宜しければお願いします(*^^*) (2018年9月1日 23時) (レス) id: 127f82af30 (このIDを非表示/違反報告)
智和(プロフ) - はじめまして！智和と申します。風月さんのお話が大好きでいつも読ませて頂いております！私も渡海先生ロスです…。ひたすら僕とシッポと神楽坂を待つ日々です…笑。これからも更新、楽しみに待たせていただきます！ (2018年9月1日 15時) (レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風月
| 作成日時：2018年5月31日 15時
