夜中の緊急手術 世良side ページ5
世良「渡海せんせ…ごめんなさい、経口で水分補給はやめましょう」
渡海「っ…はぁ、っ…」
世良「苦しいですね…背中さすりますけど、嫌だったら教えてくださいね」
まだ吐き気があるのか、身体を横に向けたまま苦しそうに呼吸を繰り返す渡海先生
高熱だと身体に触れられたくない時もあるだろうから…
恐る恐る背中をさする
背中越しに伝わる体温はやっぱり異常で
世良「点滴が効かないな…」
汗が浮かんでるけど、これはきっと冷や汗
タオルで拭うと、渡海先生は相変わらずされるがままだった
時々辛そうに唸り声をあげるだけで、ひと言も発しない
普段は渡海先生の声を聞くたびにビクビクするけど、こうして声が聞けないと、それはそれで不安だ
ましてや今の渡海先生は弱り切っていて、小柄な身体がさらに小さく見える
明け方になっても状態は変わらず
ウトウトしてるっていうより、朦朧としている感じ
意識レベルはあまり良くないままだった
高階「あ、世良先生。渡海先生はどうですか」
世良「高階先生っ。見ての通り、呼吸状態もイマイチ…熱はほとんど下がっていません」
高階「血液検査の結果が出たが、特に異常は見当たらなかったよ。過労だろうなぁ…」
世良「仮眠室に住んでるせいで、当直じゃなくても非常時には呼び出されてますからね…毎日が当直のような…」
高階「そりゃ身体も悲鳴上げるよな…この固いベッドじゃかわいそうだ。病室に移動しようか」
様子を診に来てくれた高階先生も、渡海先生の様子に険しい表情
とりあえず病室に移動して、日中も付き添うように指示された
この高熱じゃ１人にするのは不安だし、渡海先生の事だから、放っておくと抜け出して仕事しちゃいそう
渡海「っ…ぅー……はぁ、はぁ…」
まぁ…今の状態からして、1人で起き上がれるかもわからないけど…
世良「熱上がり切った…かな…」
これだけ点滴で水分入れてるから、そろそろ下がり始めてほしい
汗が浮かんで、首筋を流れ始めた
冷やしたタオルで拭ってあげつつ、モニターをチェック
上がり切った、ってことは、今が熱のピークってこと
呼吸はちゃんと見ててあげないと…
相変わらず酸素マスクは早いテンポで曇っていた
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ブラペ(プロフ) - ブラックペアン終わって早一年ですね…。でもいまだに私ブラックペアンが好きすぎてやばいです。学校行きながら変な妄想よくします(笑)更新、楽しみにしてます！ (2019年8月5日 19時) (
レス) id: 72d7619416 (このIDを非表示/違反報告)
トマトっち(プロフ) - 貧血で倒れるけど世良先生を騙して働いて倒れる話が、読みたいです！ (2018年10月10日 16時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
えれすけ。(プロフ) - リクエストで、渡海先生が胃腸炎になるのがみたいです (2018年9月6日 23時) (レス) id: dfc83b1bd1 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんばんは。今回のお話もとっても面白いです(^^)もし宜しければリクエストです(>_<)怪我をしちゃうお話が読んでみたいので、恨みを持った人に刺されるとか、誰かを庇ってとか…もし宜しければお願いします(*^^*) (2018年9月1日 23時) (レス) id: 127f82af30 (このIDを非表示/違反報告)
智和(プロフ) - はじめまして！智和と申します。風月さんのお話が大好きでいつも読ませて頂いております！私も渡海先生ロスです…。ひたすら僕とシッポと神楽坂を待つ日々です…笑。これからも更新、楽しみに待たせていただきます！ (2018年9月1日 15時) (レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2018年5月31日 15時
