夜中の緊急手術 世良side ページ2
緊急手術も、渡海先生は難なく終わらせて手術室を出て行った
その後ろ姿を見ていた猫田さんが俺を見上げてくる
猫田「世良先生、渡海先生のとこ行って。今すぐ」
世良「え？」
猫田「早く。行けば分かるから」
世良「え、…？」
猫田「ちなみに、すぐそこの処置室空いてるから」
猫田さんの言ってることが全く理解できないけど、その目力に負けて手術室を出た
渡海先生のとこ行けって言われても…どこにいるのか分かんないし…
タバコ吸いに行ってるのかな…
仮眠室に戻ってるのか…
色々居場所を考えてみたけど、そんなこと考える必要なかった
世良「っ！渡海先生！！！！！」
すぐそこの廊下で座り込んで…いや、蹲っていたのは紛れもなく渡海先生で
その身体は蹲っている体勢も保てずに、床に倒れこんでしまった
世良「渡海先生！ちょっ、大丈夫ですか！？」
渡海「っ…っ、はぁ…」
世良「わっ！…身体が熱すぎる…」
渡海「なんで…お前……」
世良「猫田さんに頼まれたんです。そんなことより、どうしよう、」
渡海先生は抱き起した俺の腕の中でグッタリしてて
額に手を当てたり、脈をとっても嫌がるそぶりを見せない
いや、そんな余裕も無いんだ…
渡海「っぅぅ…」
小さく呻く渡海先生にハッとする
とにかく、早く処置しないと…
世良「渡海先生！しっかりしてください！そこの処置室まで運びますから、ちょっと揺れますよ」
ぐったり俺の腕の中で目を閉じてしまった渡海先生
華奢で小柄な身体を抱き上げて、すぐそこの処置室に運び込んだ
世良「血圧測りますからね、」
渡海先生は朦朧としてて、俺の言葉に反応することなくされるがまま
たまにぼんやりと目を開けるけど、すぐにそれも閉じてしまう
熱は40.3℃
大人でこんな高熱…
血液検査と、点滴と、モニター繋いで…あとは、あとは…
猫田「美和ちゃん、血液摂って。世良先生。モニター持ってきました」
世良「猫田さんっ」
猫田「酸素濃度低かったらマスクも用意してますから」
当たり前のように動く猫田さんにつられるように、止まっていた手と頭が動き始めた気がした
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ブラペ(プロフ) - ブラックペアン終わって早一年ですね…。でもいまだに私ブラックペアンが好きすぎてやばいです。学校行きながら変な妄想よくします(笑)更新、楽しみにしてます！ (2019年8月5日 19時) (
レス) id: 72d7619416 (このIDを非表示/違反報告)
トマトっち(プロフ) - 貧血で倒れるけど世良先生を騙して働いて倒れる話が、読みたいです！ (2018年10月10日 16時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
えれすけ。(プロフ) - リクエストで、渡海先生が胃腸炎になるのがみたいです (2018年9月6日 23時) (レス) id: dfc83b1bd1 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - こんばんは。今回のお話もとっても面白いです(^^)もし宜しければリクエストです(>_<)怪我をしちゃうお話が読んでみたいので、恨みを持った人に刺されるとか、誰かを庇ってとか…もし宜しければお願いします(*^^*) (2018年9月1日 23時) (レス) id: 127f82af30 (このIDを非表示/違反報告)
智和(プロフ) - はじめまして！智和と申します。風月さんのお話が大好きでいつも読ませて頂いております！私も渡海先生ロスです…。ひたすら僕とシッポと神楽坂を待つ日々です…笑。これからも更新、楽しみに待たせていただきます！ (2018年9月1日 15時) (レス) id: 5c0a0b0fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2018年5月31日 15時
