９ 雅side ページ9
和「うぅ、ぅ…」
雅「どうしよう…しんどいね…」
和「っ、っばさ…」
雅「うん、ここにいるからね。落ち着くまでこうしてよう」
そっと身体を抱き起して片手で抱くようにしてあげると、ニノは薄っすらと目を開けて俺の姿を確認したようだった
急に体調が悪化して、ニノも俺も少し焦っていた
でも今ここには俺しかいないんだ
和「っ、…はぁ、ぅ…」
雅「ふーって息吐いてみようか。落ち着いてね、大丈夫だから」
ガタガタと震えだした身体を抑えるように抱き締める
冷や汗をかいて苦しそうなニノは何度か背中を波打たせてて
吐いちゃうかな
手を伸ばして袋をとると、ニノの口元に広げてあげる
和「っおぇ…ぇっ…」
雅「いいよ、出しちゃいな？大丈夫大丈夫」
和「…はぁっ、」
吐いて少しは落ち着いたかな…？
雅「お水で口ゆすごっか。もう少ししたら車走らせるからね」
和「ん、、ん…」
雅「ん？このままがいいの？これじゃあ運転できないじゃ〜ん」
俺の服をギュッと握ったニノ
「離れないで」って言葉にしなくても伝わったよ
でもこれじゃ病院行けないじゃんか
吐いちゃったし熱は高いし、少しでも早く病院に連れて行きたいんだけど…
雅「じゃあ助手席来よっか。ね？」
俺も隣に入れくれた方が安心するしね
助手席に乗せて、シートベルトをして…と
雅「シート倒そうか。ちょっとごめんね〜」
和「ん…んふ」
雅「はは、カップルみたいだね？」
ニノに覆いかぶさるようにしてシートを倒したら、ドラマで見るようなカップルっぽくなっちゃって
これだけ具合わるいはずなのに、ニノが照れて笑った
その笑顔に俺もちょっと安心してエンジンをかける
かなり体が怠いんだろうね
ぐったりと身体を沈めて、荒い呼吸を繰り返していた
早く楽にしてもらおう
病院までの道のりがいつもより遠く感じて、信号待ちさえももどかしい
雅「もう着くからね…」
和「はぁ、は…」
運転しながらニノの手を握る
安心させてあげたい
…俺も、ニノの温もりを感じて安心したかった
やっとのことで病院に到着して、ニノを背中に乗せて言われてた通り裏口に向かった
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綾(プロフ) - 最近こちらの長編を読ませていただきました！この後の展開が気になりすぎて、この後どうなるのかなってずっと想像しています笑 以前の作品も何度目か分からないほど読み返しています！次の更新も楽しみにしています^^ (8月2日 10時) (
レス) id: 094cd8e787 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - はじめまして。風月さんの作品、どれも大好きでくりかえし読ませてもらってます。今回のお話もすてきなにのあい、嵐さんがいっぱいで、とても嬉しいです！これからも楽しみにしてるので、ご自身のペースで頑張ってください！ (2018年4月30日 2時) (レス) id: d503904c38 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - こんにちは。更新、いつも楽しみにしています。にのちゃん、辛いですね。お薬がちゃんと効けばいいな・・・。 (2018年4月29日 13時) (レス) id: 1e325f4f98 (このIDを非表示/違反報告)
風月(プロフ) - 蘭さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます（ ; ; ） 懐かしい作品まで読み返して頂けて、嬉しい限りです(^^) ゆっくりになりますが、これからもよろしくお願いします( ´∀｀) (2018年4月8日 22時) (レス) id: af22e3940e (このIDを非表示/違反報告)
風月(プロフ) - 和嵐さん» ありがとうございます！！ゆっくりになりますが、よろしくお願いします！！ (2018年4月8日 22時) (レス) id: af22e3940e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2018年2月10日 9時
