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自分でもこうなっているのはなぜなのか、分かっているのに心臓の音がなりやまない。
それはきっと彼の色素が薄く、透き通っているまっすぐな瞳に吸い込まれそうだからだ。
永瀬「 ほんまは分かっとるやろッッ 」
『 散々焦らしてきたのは廉くんの方でしょ、 』
永瀬「 そっくりそのまま返すわッ 」
握られている手首がジリジリと熱を帯びているのが分かる。
恋の免疫なんて、そんなものないのかもしれない。
『 言ってくれなきゃ分かんないよッッ 』
永瀬「 ・・・・・・ 」
廉くんは自分で言う覚悟を決めたから私を今こうして引き留めているはずなのに・・・
手だけ振り払わず、なんにも口を動かしてくれない。
『 もう知らな 』
永瀬「 今度の・・・日曜、空けとけやッッ 」
『 ・・・・・・!! 』
もう知らない、と言おうとした私の言葉を遮るかのように彼が放った言葉。
『 ・・・しょうがない、空けといてあげるからッ 』
永瀬「 なに?ほんまは嬉しいんとちゃうん? 」
『 ・・・うるさい、 』
永瀬「 いつからツンデレになったん?? 」
『 廉くんに一番言われたくないッッ・・・ 』
その誘い方は、彼らしいといえば彼らしくて。
廉くんの腕の中で、恥ずかしさを紛らわさせるために顔をうずくめた。
永瀬「 ・・・うぉッ、!なに?どしたん 」
『 なんでもないし 』
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aimi(プロフ) - 初めまして。すごく面白かったです‼️これからも頑張ってください!応援してます❗️ (2021年10月31日 19時) (レス) @page49 id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - お話読みたいのでパスワード教えてほしいです!! (2021年7月27日 23時) (レス) id: 0c341d472b (このIDを非表示/違反報告)
さくらん(プロフ) - パスワードのヒントを教えて下さい! (2019年11月15日 20時) (レス) id: a7aa3d16ee (このIDを非表示/違反報告)
niconico0807(プロフ) - お話とても楽しく読ませていただいてます。続きが気になるのですが、パスワードを教えていただけませんか? (2019年11月2日 20時) (レス) id: d8c3065569 (このIDを非表示/違反報告)
さわまる(プロフ) - とても楽しく読ませていただいております!続きがとても気になるのでパスワード教えていただけると幸いです(^^) (2019年10月31日 22時) (レス) id: e116b8cde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはく | 作成日時:2019年4月25日 22時