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…
次の日、仕事が終わり、エントランスを抜けると同時に、私を待っていたであろう彼と会った。
慎「Aさん、お疲れ様です」
『おつ…かれ』
慎「何その顔。Aさん来るまで待ってたんですよ?」
『その行動にびっくりしたの』
そうして彼は、当たり前のように私の横を歩く。
慎「何があったのか、教えてくれるまでやめませんよ」
『…、またその話』
慎「まあ僕は、Aさんの隣独り占めできて、嬉しいんですけど」
『…そーゆーこと、言うのやめてよ』
慎「何で?…Aさん、急に冷たくなったね」
『…そうかな、そんなつもり、無いけど』
そうするしか、ないんだよ。
これ以上、嫌な思いしたく無い。
慎「…やだなぁ」
『…え、』
そう呟いた慎くんに手を引かれ、体が後ろに傾く。
そしてまた、塞がれる唇。
『んふ…ん、まこ、!…なに、して…、』
ちゅ、ちゅといやらしい音を立てながら、慎くんの舌が私の舌に絡んでくる。
こんな、人がいる場所で…!
何考えてるんだろう。
慎「…ん、…」
やっと唇が離れたかと思えば
彼の表情はまだ鋭くて
いきなりのキスで戸惑う私の手を引いて、どこかへ向かう彼に
私は抵抗もできなかった。
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alice(プロフ) - 更新待ってます (2022年7月4日 21時) (レス) id: a80118f41e (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみに読ませていただいてます! (2021年3月14日 20時) (レス) id: 7b5e02d7f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やのかん | 作成日時:2021年3月8日 16時