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『…まこ、慎くん…?えっと、』


慎「……ほんっとに、すいません」









私の手を引いて、少し前を歩く彼。

顔まで真っ赤なんだろうな、と分かってしまうくらい、慎くんの耳は真っ赤で

そう謝った彼の声には、後悔と恥ずかしさの色が見えた。



ずっと黙って歩き続けるから、どんな場所に連れて行かれるのかと思えば

少しずつ近づいていく駅までの距離に

この人は私を家まで送り届けようとしてくれているんだと気づく。







なんか、一人で焦ってたの、恥ずかしい…。






いやでも、人前でキスされたのは事実だし。








慎「あの…忘れて、ください。いや…無理、だと思うんですけど」


『…ん、頑張ってみる』


慎「…やっぱ、忘れないで」


『え?』








急に立ち止まったかと思えば、前を向いたままこう続けた。








慎「好きって気持ちは、本当です。あーゆー、こと、我慢できなくなるくらい好き。血じゃなくて、

貴女自身が好きです。全部僕のものにしたいって、思うくらい、好きです」


『…っ』


慎「何があったのか、話してもらえるくらい信頼されるように、頑張ります。」



慎「もし、誰がAさんのこと好きでも、Aさんが誰かのこと好きでも、諦めません。絶対」









そう言って、離れかけていた手をもう一度握って、また私の少し先を歩き始めた。









駄目だ。

もう誰かを好きになるのはやめたんだから。

きっといつか辛い思いをするから。




こんな自己暗示も、いつまで持つかわからないよ。








〜〜〜〜〜〜〜

話が、

まとまらない…

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alice(プロフ) - 更新待ってます (2022年7月4日 21時) (レス) id: a80118f41e (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみに読ませていただいてます! (2021年3月14日 20時) (レス) id: 7b5e02d7f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やのかん | 作成日時:2021年3月8日 16時

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