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「だって壱馬にばっかり懐くじゃん、ほーらごろにゃんごろにゃん」
「私マースじゃないです!ごろにゃんしない!」
「ほら大好きなカフェラテだよ〜」
「に"ゃ〜!!!の、飲みたい〜!ください!ほくちゃん先輩〜!」
「へー本当に釣れるんだね」
急に冷静な表情でにんまり微笑まれて、ハッと我に返っておずおずと手を引っ込める。
だ、だってそこの珈琲屋、私が北人さんに教えてあげたとこだよ!?
事務所近いし、美味しいし、混んでることも少なくてお気に入りだから教えてあげたのに、な、何でこんなことに…うっ、うっ、
「ここで2人っきりになれるのは当たり前だけど、それじゃ意味ないから、事務所行ったら飲みながらイチャイチャしようね」
「ハイ??なんて??」
「Aと2人っきりで過ごしたい。あわよくばみんなの前で独り占めしたい、あとアピールも」
「この先輩すごいあけすけだ…」
「こういうのはストレートに伝えていった方がいいんだよ」
「言葉の選び方にもよりますよね!!」
なんか頭良さそうなこと言うなよ〜とだる絡みモードの北人さんに、腕を組まれてしまい(しかも歩く意欲なし)半ばお荷物を引きずる形になりながら、事務所への道のりを目指すことになってしまった。
北人さん可愛いし良い匂いするけど重いよお。
自分で歩いてくれよお。
「あ、てか私も今日こそ慎たちの仲間に入れてもらう為に下準備してきたんで、北人さんとは長く一緒にいれないです」
「えー!!!なんで!!!」
「だって慎が!すーぐ私のこと蔑んだ目で見てくるんですもん!あれは絶対に対等でない!!ここらで挽回の余地あり!!!!」
「…なんか似たもの同士だね。俺ら頑張ってるよねえ」
「うっ、ですねえ、」
「じゃあ、俺の頑張り認めてくれる?」
「うわっその返し方ずるい!てかそのキラキラお目目やめて!可愛い!くそお!」
事務所に着く頃には息も切れ切れな私と、正反対に満足気な北人さんが目撃されたのは言うまでも無い。
ちなみに慎には一瞥からの溜息のダブルコンボを頂戴してしまった。
壱馬さんに漸く引き剥がしてもらえたけど、お礼を言うと確実に機嫌が悪い時のそれで、最悪な1日のスタートを切ったのも言うまでも無い。
わ、私の頑張りも誰か認めてよお。
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vol.262 🤫📷✨→←vol.261 カフェラテパイセン☕
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も。(プロフ) - 美紀さん» コメント、お心遣いありがとうございます!🥲🙏🏻✨暫くは毎日更新していきますので、良ければお付き合いください!✨ (2021年10月2日 14時) (レス) id: 0f1c4a8bf0 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - ランぺ大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年10月2日 10時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:も。 | 作成日時:2021年10月1日 22時