ヒーロー? 2 ページ38
: 光輝 side
『大丈夫か?君ら。いいとこの高校生がこんなとこ来て、大変な目に遭ったな、』
光輝 「あ、あのっ...!」
『お礼とかいいからちょうどいいストレス発散だったよ。あんた結構芯あるよ』
俺の目を真っ直ぐ見つめて彼女はそういった。
長い髪をなびかせて、俺と目線を合わせた彼女の瞳は美しかった。
『仲間、守るためにここまで血流したんでしょ?嫌いじゃないよ。あんたらこの子ちゃんと運んであげてね。守ってもらった恩はちゃんと返すんだぞ。じゃーな』
俺の傷近くを優しい目で撫でて、海司と陸に一言告げて去ろうとした。
このまま別れたくない、本能的に思った俺は待ってって声を出していた。
光輝 「名前...聞いてもいい?」
『ん〜、また会えたらね?ほら、あんたらと違ってちょっとグレてんだから関わんない方がいいよ』
海司 「あのっ!本当に助けて貰ってありがとうございました。」
海司がそう言えば、彼女はふっと笑って守るために使う拳ならいくらでも使うよって言った。
陸 「かっけえ...」
『ふは、じゃあね、いいとこのぼっちゃんたち』
来た道を戻って行った彼女。
忘れられねえよ...。あんな美しい人に出会って事ない。
光輝 「また!!また、絶対会いに来ます!!!」
そう彼女の背中に叫んだ。
.
『なんてことがあった訳。いいとこのぼっちゃんもなかなかやるよね』
竜 「お前女なんだからそろそろ喧嘩やめろよ?」
『人守るためなら拳使っていいって言ったの竜じゃん。こんな高校通っちゃって』
竜 「うっせ」
光輝 「りゅーう!!!ってええ!?!?」
俺の目の前に突然現れたあの日の彼女。
『あ、あん時の』
竜 「え、助けたぼっちゃんって光輝たち?」
光輝 「竜知り合いなの...!?」
『竜のダチか(笑)尚更助けてよかった。じゃ、私行くわこんないい高校の前にいるのなんか気持ち悪い』
光輝 「ちょっと待って!!名前!!」
わー、よく覚えてたねって笑ってふりかえった。
『山宮A。じゃあね、ぼっちゃん』
光輝 「Aさん...」
俺のヒーロー。俺の好きな人。
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zumakun__(プロフ) - こんにちは!はじめまして(^^)蒼空さんの作品めちゃくちゃ好きで何回も読み返してます!樹くんのブルースターシリーズ見てみたいです! (2020年8月7日 19時) (レス) id: 8782925696 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月7日 8時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
蒼 空(プロフ) - 歩花さん» ありがとうございます( ; ; )単純なので続けさせていただくことにしました!ぜひ続編もよろしくお願い致します( ; ; ) (2020年5月9日 14時) (レス) id: ba9b0ca88f (このIDを非表示/違反報告)
歩花(プロフ) - 主様がよければですが、この物語もfrom bluestarシリーズも続けて欲しいです……。2つともすっごく好きな物語なんです!! (2020年5月7日 16時) (レス) id: 58941dcafa (このIDを非表示/違反報告)
蒼 空(プロフ) - 無さん» ようやく更新出来ました( ; ; )遅くなり申し訳ないです! (2020年4月27日 0時) (レス) id: c63c0be356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 空 | 作成日時:2020年3月10日 16時