バスケ 2 ページ34
: You side
いったあ、って呟くと伸びてきた手。
ぱっと顔をあげると日浦くんが。
『わ、ごめんね...』
遠慮ぎみに手を握るとぎゅっと握り返されて、抱きつく勢いで、立ち上がらせられた。
『わっ、』
日浦 「ごめんね、大丈夫だった?光輝〜!女の子にその当たり方はない!」
ごめんねって言われた時の顔が近くて心拍数は急上昇。
ドキドキが止まんないよっ...
光輝 「ごめんごめん(笑)A訛ってなくて本気になっちゃった(笑)」
でも、と言って日浦くんの耳に口を寄せた光輝はニヤッと笑った。
そんな日浦くんは、顔をほんのり赤くさせて、光輝の胸を押した。
日浦 「ばっ、ばか!」
光輝 「ははっ、顔赤くしちゃってさ!」
小田島 「海司分かりやす〜!(笑)」
うるせえっと恥ずかしそうに俯いた日浦くん。
こんな可愛い表情もするんだ...
光輝 「じゃっ、今日はこの辺で!A汗かいたろ?こっから海司の家近いから服借りてバイト行けよ!じゃーな!」
同じようにじゃっと手を挙げた陸くん。
ちょっと、無責任過ぎない!?
日浦 「俺の服でも良かったら貸すけど、来る...?」
遠慮がちに言ってくる彼に、いいの...?って聞いたら全然!って笑ってくれた。
光輝のおかげでいろんな日浦くんを知れたかも。
日浦 「これでいい?」
『うんっ!ありがとう!』
俺、リビングいるからゆっくり着替えててって部屋を出ていった日浦くん。
白と黒でまとめられた部屋は日浦くんらしくて、クスと笑みが零れた。
『...やっぱりおっきいな、』
借りたパーカーとジーンズは袖と裾が余っていた。
まあいっか、とリビングに行けば、日浦くんと目が合った。
咄嗟にそらされた視線。
似合ってないもんね...と俯いた時、柔らかい温かみに包まれた。
『えっ、』
上からした声は、他の誰でもない日浦くんの声。
日浦 「...可愛くて、どうかしそうっ、」
『ひっ、日浦くん...?』
日浦 「俺、好きなんだ、Aちゃんのこと、」
目の前の彼から告げられた言葉は誰からの言葉よりも嬉しくて、
私もって涙を零したら、まじ?ってさらに腕を強くされた。
これが私と日浦くんの始まりとなりました。
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zumakun__(プロフ) - こんにちは!はじめまして(^^)蒼空さんの作品めちゃくちゃ好きで何回も読み返してます!樹くんのブルースターシリーズ見てみたいです! (2020年8月7日 19時) (レス) id: 8782925696 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月7日 8時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
蒼 空(プロフ) - 歩花さん» ありがとうございます( ; ; )単純なので続けさせていただくことにしました!ぜひ続編もよろしくお願い致します( ; ; ) (2020年5月9日 14時) (レス) id: ba9b0ca88f (このIDを非表示/違反報告)
歩花(プロフ) - 主様がよければですが、この物語もfrom bluestarシリーズも続けて欲しいです……。2つともすっごく好きな物語なんです!! (2020年5月7日 16時) (レス) id: 58941dcafa (このIDを非表示/違反報告)
蒼 空(プロフ) - 無さん» ようやく更新出来ました( ; ; )遅くなり申し訳ないです! (2020年4月27日 0時) (レス) id: c63c0be356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 空 | 作成日時:2020年3月10日 16時