嫉妬 ページ22
: 樹 side
『ふふっ、壱馬さんすてき』
舌っ足らずな声で呼ぶその名前は俺じゃなくて、
誰もが憧れ、惚れるようなそんな男の壱馬さん。
壱馬 「おいでA」
低くて心地いい声はAを手繰り寄せた。
なんか変な感情。
壱馬さんは仲間なのに…。
翔平 「珍しくA独占されとりますな〜」
樹 「うるさい」
Aは壱馬さんの横にべったりくっついて座って、可愛い笑顔を壱馬さんだけにむけていた。
『壱馬さん今度一緒に映画行きませんか？』
壱馬 「おう、ええで」
やったと笑う彼女に手を伸ばして、頭を優しく撫でた。
うーわ、あんなのされたら男でも惚れるよ…
海青 「見すぎ」
樹 「うお、」
海青に言われるまで気づかなかったが、どうやらイチャイチャする2人をガン見していたらしい。
海青 「素直になったらいいのに(笑)」
樹 「そういうのじゃない」
海青 「ほんまか〜？(笑)」
いつの間にか手を繋いでいる2人にイライラは募る一方だった。
だめだ、このまま楽屋にいたらおかしくなるとおもって、自販機まで歩いた。
北人 「わ、樹。奢ってよ」
樹 「うわ、北人さん」
北人 「うわって言うな、口に出てんぞ気持ちが」
楽屋帰ってAに癒してもらうから、樹すぐに帰ってこないでね と言われる。
樹 「…今は、壱馬さんのっすよ」
北人 「え？壱馬？」
ずーっと目を合わせてにこにこしていること、ギューって抱きつくAのこと、いつしか手を繋いで嬉しそうに話していること、
全部北人さんに話したら、
余計にイライラした。
北人 「ほ〜お、壱馬に取られてんだ」
樹 「いや、にやにやしてる場合じゃないっす…」
北人 「いや、樹がそんな焦ってる姿なかなか見らんないからね！」
嫉妬深い男は嫌われんぞ〜って楽屋に向かって歩いていった。
嫉妬、って…。
自分だってその光景見たら人が変わったように暴れ回るくせに…。
北人 「樹！！！これは聞いてない！！！！！」
楽屋に戻ったら案の定ぷんぷんの北人さん。
なんすか、と顔を覗かせたら見えたのは
壱馬さんにバックハグされて肩に顔を填められて擽ったそうにしている姿だった。
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zumakun__(プロフ) - こんにちは！はじめまして(^^)蒼空さんの作品めちゃくちゃ好きで何回も読み返してます！樹くんのブルースターシリーズ見てみたいです！ (2020年8月7日 19時) (
レス) id: 8782925696 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月7日 8時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
蒼 空(プロフ) - 歩花さん» ありがとうございます（ ; ; ）単純なので続けさせていただくことにしました！ぜひ続編もよろしくお願い致します（ ; ; ） (2020年5月9日 14時) (レス) id: ba9b0ca88f (このIDを非表示/違反報告)
歩花(プロフ) - 主様がよければですが、この物語もfrom bluestarシリーズも続けて欲しいです……。2つともすっごく好きな物語なんです!! (2020年5月7日 16時) (レス) id: 58941dcafa (このIDを非表示/違反報告)
蒼 空(プロフ) - 無さん» ようやく更新出来ました（ ; ; ）遅くなり申し訳ないです！ (2020年4月27日 0時) (レス) id: c63c0be356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 空
| 作成日時：2020年3月10日 16時
