絶対的王者【RAMPAGE】

#13 ページ15

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健さんは、あまり家で話したり笑ったりしない

正直に言って学校にいる方が楽しそうだった



でも私はあまり学校は好きじゃない

絶対的王者だとしてもいつどこで狙われてるか
わからないから


最近は皆がいてくれるから落ち着いたけど
やっぱり私は皆に比べて狙われやすかった


女の子だから...?他の皆より貧弱だから...?



考えなくても答えはわかってるけど
それを言葉にしたくはなかった



健太『A...?』

『え、あ、ごめんなさい

考え事してました...汗』

健太『そう』



まるで絵本の物語に出てきそうなくらい
広い部屋には

たった1つ、大きなベッドが置かれてる
だけだった



健太『zzZ』



無意識なのか意識的なのかはわからないけど

私の腰に手をまわしてお腹に顔を
うずめる健さん



その姿はお母さんに甘える小さな子供だった

いや、もしかしたら健さんの中の時計は
小さい子供の時に止まってるのかもしれない



『健さん...』



髪をかきあげるように頭をなでると
腰に周っている腕の力が強くなる


『寂しかったら寂しいって言ってくださいね

私はエスパーじゃないんです
言葉にしないとわからないです


だけど...


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健さんのこと助けたいって気持ちは
誰よりも強くあるんです』

健太『A....』




顔を少し離すと今度は私に覆いかぶさるように
抱きしめてくる健さん

健さんより圧倒的に小さい私はすっぽりと
収まって私は健さんの胸に顔をうずめた


健太『ありがとうA でも俺寂しくないよ?


仲間やAがいてくれる
だから俺毎日すっごい楽しいよ』

『...健さんの日常に

私はちゃんといるんですね』

健太『あたりまえじゃん

Aなしなんて...俺が耐えられると思う?』

『健さん...』

健太『ん?』

『大好き...です....』

健太『...俺はAこと




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....笑



おやすみA』





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