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#12 Kenta side ページ14

健太side



ずっと...1人だと思ってた



家に帰っても誰もいない



ご飯を食べる時も,

何気なくテレビを見ている時も,

勉強している時も,

目をつむる最後の最後まで



ずっと...1人だった


幼健『ねぇ...どうして健太には
家族がいないの?』

執事『健太様の御両親は大変ご多忙な方です
ですがきっと戻ってこられますよ


...寂しいですか?』

幼健『ううん ヒゲ爺がいればそれでいい』


白髪で長くも清潔感がある髭が特徴の
俺にとって親代わりの執事が唯一の支えだった


今思えばあの時すでにヒゲ爺は70を超えていた

持病と闘いながらも俺のそばにいてくれた



でも幼すぎる俺はそのことをわかってなかった



健太『あんたまで俺を1人にするのかよ!!』

執事『健太....さ...ま....』

健太『ふざけるなよ...ヒゲ爺が....
ヒゲ爺いなくなったら...

また...また...!!』

執事『おそばで....みまもって...おりま....す』

健太『ふざけんな....俺まだ....

ありがとうって言ってない...親孝行してない...



目を覚ましてよ...俺怒らないから...

ヒゲじぃ...うわぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"!!』



あの日は泣いた 1日中

親は新しく執事を雇ったけど
何も変わらなかった


夜になると中庭に作ったヒゲ爺の
墓の前で泣いた






.








瑠唯『健太...本当にいいの?』

健太『うん 父さん達が新しい執事雇ったし

俺もある程度の家事は自分で出来るから』

瑠唯『そういう問題じゃ...』



あの日から瑠唯が様子を見に家に遊びに
来てくれたり家に招待してくれたりした

瑠唯の両親が一緒に暮らさないかと
言ってくれたけど

瑠唯の家には瑠唯の家族の幸せがあって
邪魔する訳にも壊す訳にもいかない



それに今さらもう誰かのそばにいたりなんて
考えられなかった



なのに...どうしてあの時Aに声をかけたのか正直わからなかった


もしかしたら俺は....




『健太さん?』

健太『....ん?』

『ボーってしてましたけど....大丈夫ですか?』

健太『あぁ...大丈夫^^』



.





自分が気づかないうちに"寂しい"って
思ってたのかもしれない



健太(Aは必ず守る

もう1人じゃない...同志の仲間がいる





.






......




.




仲間がいるなんて...昔の俺が聞いたら
びっくりするだろうな)







でも...ヒゲ爺はきっと喜んでくれるよね?





.

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misakiiii0422(プロフ) - 続き楽しみに待っています。これからも頑張ってください。 (2019年3月21日 13時) (レス) id: b94b2029f8 (このIDを非表示/違反報告)
怜愛(プロフ) - 帰ってくるの待ってました!応援してます! (2019年3月13日 21時) (レス) id: e361b3196c (このIDを非表示/違反報告)
いるみ84(プロフ) - 続きみたいです!更新待ってます。 (2019年3月11日 19時) (レス) id: 22469cba5a (このIDを非表示/違反報告)
小田島陸 - 壱馬、どうなっちゃうんですか?というか、まこっちゃんは?更新待ってます (2018年9月14日 21時) (レス) id: 5915d49ecb (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - 続き見たいです! (2017年11月20日 0時) (レス) id: 3e5601ce73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ch.08 | 作成日時:2017年5月8日 7時

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