Want to Help ページ23
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マイキーに会う方法を探していた直人が見付けた人物は千堂敦。
彼は武道と同じ中学の友達だが、今は東卍の幹部になっていた。
彼が経営するキャバクラに乗り込んだ武道と直人。
二人で話がしたいと屋上へ登った武道と千堂。
そこで千堂が発した言葉は予想も出来ない言葉だった。
千堂が武道を線路に突き落とした_____
その事実に身体の震えが収まらない武道。
「…武道
いつから…こうなっちまったんだろう…」
「…？」
「俺は…今や稀咲の兵隊だ…」
「稀咲って…稀咲 鉄太…？」
「東卍の奴らは皆稀咲の言いなり…
マイキーくんなんてもう何年も会ってない」
「アッくん…今からでも遅くない
東卍なんか辞めちまえよ！」
「…無理だよ…怖ぇんだよ…
ただひたすら…稀咲が…！」
千堂は自分の腕にギッシリ詰まった刺青を手で抑えながら言った。
その声は心做しか、震えていた。
「アッくん…」
「…武道…
マイキーが変わったのはドラケンが死んでからだ」
「え…？ドラケンが死んだ…？」
「死ぬべき人じゃなかった…
死ぬべきでないドラケンが死んで、俺は汚ねぇ金ではしゃいでる」
そう言うと、千堂は屋上の縁に立った。
「…それからAちゃんも」
「Aちゃん…？」
「Aちゃんは、ドラケンが死んだ後、忽然と姿を消した
…Aちゃんの居なくなった東卍は、それはもう…地獄絵図だった
…“東卍の暴走を抑える
武道は息を呑んだ。
「俺…憧れてたんだぜ？泣きながら踏ん張るお前に」
「…アッくん…」
「過去に戻って助けたいのは…
「あぶねえよ…下りろよ…」
「究極の愛だな…はは…」
「頑張れよ、武道…
…皆を助けてくれ」
武道の方を振り返った千堂は、泣いていた。
__________泣き虫のヒーロー
無情にも、武道の叫び声は千堂には届かず、夜空に消えた。
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「すみませんが…しばらくそっとしておいてあげてください」
「…いいよ、話聞かれんだろ」
直人が武道の背中に手を添える。
「無理しないで下さい、少し休みましょう」
「…直人
龍宮寺 堅の死んだ日を調べてくれ
それから…紫月 Aについても
東卍を凶悪にしたのは稀咲 鉄太だ
直人、俺は…ドラケンも…アッくんも…ヒナも…皆助けたいんだ…！」
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作者名：myu | 作成日時：2021年11月15日 0時
