恐怖という悪夢 ページ33
恰も、Aの発言が間違っていると言わんばかりに平然と言いのけた。
Aは震える声で云った。
『私に……貴方達のような部下は居ない』
「……それは困りましたねぇ
では、私達共が教えて差し上げないと」
男は微小を浮かべてAの方へ足を進めた。
Aは此処から逃げようにも、恐怖で身体が動かない。
声を出すだけで精一杯だ。
「……A様
…貴女はこの《若紫》の首領ですよね？」
男のドス黒い声の圧は凄まじいものだった。
徳永のそれとほぼ同等のものだったが、
声の響き方が違う。
心の底を抉られるかのような黒い声だった。
か弱い人間なら、その一言だけでへし折られてしまうのでは無いかと思えるほどに。
Aは膝から崩れ落ちることは何とか阻止したが、口も身体も頭も上手く働かなかった。
そのAの様子を見た男は、フッと鼻先だけで笑い、口を開けた。
「では、行きましょうか」
一ミリも動くことが出来ないAの首筋を、後ろに居た少年の異能を操る男が、手首で殴った。
『ガッ………！』
刹那、Aの意識は飛び、男に抱き止められた。
すると、公園内が眩しい光に包まれ、声が聞こえた。
嘲笑うような声だった。
「期待していますよ、A様」
光が消えると、そこには人の影は無く、ただ一つの空き缶が倒れ落ちた。
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かなこ - 中也❤愛してるぅ (2021年11月19日 14時) (
レス) @page3 id: 84f9a9af20 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - RENKAさん» 本当ですか！！めっちゃ嬉しいです〜♡ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします♡ (2021年11月7日 14時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 最初から見させていただいてます！読みやすくて面白くて最高です！ (2021年11月7日 1時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - あいでっとさん» コメントありがとうございます！シリーズ3の話がいっぱいになりましたらこちらに移行しますね！もう少しシリーズ3をお楽しみ下さいませ！ (2021年8月23日 17時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
あいでっと(プロフ) - 早く見たい…← (2021年8月23日 17時) (レス) id: 81182bc18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：myu | 作成日時：2021年8月23日 13時
