運命は誰が決めたの ページ12
『糞ッこんな数が一斉に…』
流石のAでもこの数は無理だ、と思ったその瞬間。
『…春菜ッ………！！！』
春菜が異能を使ってもう一度ここに居る全員の記憶を凡て抜き去った。
すると、バタンバタンと倒れていく。
『逃げなさいって言ったでしょ……？』
「お姉ちゃん…お姉ちゃんなら倒せるよ、落ち着いて」
やけにAより落ち着いた声でAに云う。
『………うん、ありがとう』
Aは深呼吸をして、自分を落ち着かせた。
「話は終わりか？御前を殺したら妹を殺す」
『…やってみ給えよ』
再び怒涛の闘いが始まった。
攻撃をしては姿を消す。
攻撃は鬼頭に命中するのだが、鬼頭はその流れにだんだん慣れてきている。
次は、姿を現す瞬間に真剣も一緒に出した。
真剣を鬼頭に刺す。
「…グ…ハッ………」
鬼頭の身体に突き刺さった。
『…これで、終わりよ』
「………」
だが、鬼頭は倒れなかった。
『…はッ…！？身体を貫通しているのよ…？』
「…フ…ふふ……今、私は私に異能を使った
身体を貫通しても死なない運命に…ね…」
Aは鬼頭にブッ飛ばされる。
『ガッ…！！』
この強者同士の闘いだ。
何方も出血で頭は回っていないし、まともに立つことすらままならない。
『……ハァ…
確かに…貴方の言う通り…運命は生まれた瞬間に決まっているのかもしれない……』
『……でもッ…それが凡てじゃ無い！！！』
鬼頭はふらつきながらAの方を見る。
『…運命は…変えられないかもしれない…
でも人の運命を誰が決めたっていうのよ…？自分でこれから決めていくものでしょ…！！
…1日1日…少しずつ…地道に…コツコツ…昨日の自分を今日変えれば…それは自分の糧になる』
『昨日よりも今日、今日よりも明日、1ミリだけでも変えることは出来る…！！！』
Aは最後の力を振り絞って、壁を真剣で殴った。
『………異能力………異動魔法……！！！』
そして、その砕けた壁の破片に異能魔法を付与した。
キラキラとした瓦礫が降り注ぐ。
「……相打ち覚悟の大胆な攻撃…だ…な……」
何方も逃げる力が無い故、瓦礫に埋もれるしか方法が無かった。
ﾄﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ………………
建物内は一面瓦礫の山となった。
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mi(プロフ) - 遥か彼方さん» えぇありがとうございます！！！全然自信なくて…こういうコメント頂けると本当に励みになります！更新頑張って参りますので、宜しくお願い致しますm(_ _)m (2021年7月26日 22時) (
レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
遥か彼方(プロフ) - とても、面白いです！頑張ってください！しています！ (2021年7月26日 20時) (レス) id: 584d470f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：myu | 作成日時：2021年7月12日 23時
