A4.38℃のキス ページ32
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「だる…」
誰もいないけど、天井に向かって投げかけてみた。弱々しい声は天井まで届かずへなへなと揺れている。
Aには、なんだか恥ずかしくて言わなかった。体調管理が出来ないとは、大人として情けない。
それでも僕の家のインターホンは鳴る。ん？僕何か頼んでたかな。いくらローディングしても答えが出てこない。ので、回答を見に重い身体を引き摺った。
「うわ、え？」
そこにいたのはAだった。
「もう、なんで誕生日といい、大事なことを教えてくれないの！」
しかもAはちょっと怒っていた。それもそうだ、風邪をひいて撮影編集を休んだことを、伝えてなかったから。メンバーから聞いたんだろうな。
「てつや？」
「そうだよ、誰かさんの代わりに教えてくれたの」
ほっぺを膨らませていじけるA。恐ろしく可愛い。Aはお構いなしに部屋に入り、キッチンに持ってきたスーパーの袋を置いた。
「料理してくれるの？」
「しないもん！」
「包丁、右の引き出しだよ」
「まな板は！！」
「後ろの棚」
まって、…ツンデレ可愛すぎるな。ポカリを袋から取り出して渡してきた。ありがたく受け取る。
「A、…ありがとね？」
「…ん。出来るまで寝てて」
ちょっとだけ優しい顔になって、Aは鍋で水を沸かし始めた。
「たいちゃんが言ってくれなくて寂しかったよ」
Aの作ったたまご粥を全て平らげた時、Aは目を伏せてそう話した。
「ごめん。…迷惑かけると思って」
「かけてよ。もう、彼女なんだし」
「うん。ありがと」
やっと和解が出来たようで、いつも通りのAの笑顔に戻った。よかった。僕にとっては、Aの笑顔が一番の薬になりそうだよ。
「きょうは、ちゅーだめ？」
「駄目です」
糸がほどけたように甘えたモードになったAは、となりの僕にしがみつきながらそう言った。
「Aも風邪引くもん」
「そしたら、たいちゃんが看病に来てくれる」
「行くけどさ」
わがままなAの前髪をかきあげて、おでこにそっとキスをする。
「ひゃー、たいちゃんあつーい！」
「風邪ひいてるんだって、だから」
嬉しそうにはにかむAに、今度は違うところが熱を帯びて行く気さえした。
「ね、熱を排出するためのいい運動があるんだけど…」
「あ、お風呂沸かしてくるね！」
無視されたけど、Aに看病してもらうの、悪くないなっておもった。
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遥乃。(プロフ) - miさん» いえいえ！ 首を長ーくして待ってます！ (2018年11月8日 0時) (
レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 優しいお言葉ありがとうございます(Ｔ＿Ｔ)自分のペースで更新していきます〜 (2018年11月7日 9時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - まぁ、盗作は論外ですが。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - miさん» 遅れるも何も、好きな小説を好きな時に好きなように書くサイトなんですから、気にしちゃダメですよーw 実際の小説家たちみたいに締め切り日があるわけでもないし。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 遅れて本当にごめんなさい！待っててくださると嬉しいです〜〜！！ (2018年11月4日 21時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未詞 | 作成日時：2018年6月25日 16時
