Daffodil【番外編】 (ページ30)

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馬車内

A「ねぇ…アルバート
このドレスあんまり似合ってないかな？」
Aが心配そうにアルバートに尋ねる

アルバート「ん？どうしてだい？
とても似合っているよ

ロックウェル伯爵夫妻からもそう言われてたじゃないか」

A「私のドレス姿を見た時…
アルバートの反応がなんだか素っ気なかった気がして…」

アルバート「あれは…
(Aが綺麗で見惚れてて慌てて反応した時か…)」

A「やっぱりおかしい？」

アルバート「いや…違うんだよ、あの時は…

君を見て…
本当に綺麗で、見惚れてしまっていたんだ…

その時にロックウェル伯爵から急に声をかけられたから
慌てて平静を装おうとしたら
思いの外、定型的な淡泊な感想になってしまったんだ」

A「え…そうだったの？
あんまり似合ってなかったのかなって思って
心配だったの…」

アルバート「A…本当に綺麗だよ

この姿はできれば誰にも見せたくなかった
私だけがAの美しさを知っていたかったよ」

A「アルバート…嬉しいわ…！

私はモリアーティ伯爵夫人として貴方の隣にふさわしいかしら？」ﾆｺ

アルバート「勿論…むしろ君が隣にいてくれるなんて身に余る光栄だ

Aこそ隣は私で良かったかな？」
アルバートは微笑む

A「ﾌﾌ…貴方以外考えられないわ」
Aは真っ直ぐアルバートの目を見て微笑む

アルバートはAを抱きしめる

アルバート「…嬉しいよ、本当に…

A…君は私のものだ」

そう囁くとアルバートはAにキスをする