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ｳｨﾘｱﾑはAに微笑みながら話しかける
ｳｨﾘｱﾑ「僕はAにお礼を言わないといけないね」ﾆｺ
A「え？お礼…？」
ｳｨﾘｱﾑ「あの日、Aが僕達を送り出してくれた
ありがとうA
僕はｱﾒﾘｶに行けて本当に良かったと思っているんだ
ﾛﾝﾄﾞﾝを離れて見知らぬ土地で生活することによって
きちんと自分を見つめ直す事が出来た
そのおかげで僕は生きて罪を償うという選択ができた
僕の中になかった僕の未来を考えることができた
でも、Aは辛ったよね…
もし僕が逆の立場だったら…大切な人を他人に任せるなんて不安で仕方ない
でも、僕のことを思って僕の為にﾋﾞﾘｰに託してくれた
僕が目を覚ましたという連絡があっても
その後どうなったか分からない状態だったなら、ずっと不安だったでしょう?
本当にごめんね
でも、ありがとう
Aが僕を生かしてくれたんだ
最後まで僕を信じてくれてありがとう… 」
A「…っ…ｳｨﾘｱﾑ…
ずっと不安だった…
あの日貴方達を見送って…っ
これで良かったのか…
もっと最善の選択があったんじゃないかって、いつも考えてた
目を覚ましたって連絡を受けても喜んだのは一瞬で
あとはずっと不安だった…
貴方が死を選んでないかって
ずっとずっと…
でも、信じてたわ
貴方は生きているって」
ｳｨﾘｱﾑ「A、ごめんね
ずっと苦しい思いをさせてきてしまったね」
A「貴方が謝ることじゃない
貴方が生きる選択をしてくれたおかげで私の行動が報われたわ
あの時の選択は間違いじゃなかった…
ありがとう、ｳｨﾘｱﾑ」
Aは目に涙を溜めながら微笑むと頬に涙が伝う
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「みんな、おいで」
ｱﾙﾊﾞｰﾄはそういうと皆んなを抱きしめる
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「A、ｳｨﾘｱﾑ、ﾙｲｽ
皆んなをまたこうやって抱きしめることが出来るなんて夢にも思わなかったよ…
これからは我々が犯してきた許されざる罪と向き合い
一生をかけて償って生きてゆこう
この世で唯一の私の家族
私はもうこの手を離したりはしない
愛しているよ」
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作者名：Alice | 作成日時：2023年2月8日 16時
