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ｺﾞｫｰﾝ ｺﾞｫｰﾝ ｺﾞｫｰﾝ ｺﾞｫｰﾝ
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「(…いつしか数えることを止めた
時間は意味を持たず、永劫に回帰する
私の魂はお前と共に…)
ｳｨﾘｱﾑ…」
ｱﾙﾊﾞｰﾄは1人、牢屋の窓から月を虚に見つめる
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「(どんなに正しい信念であろうと
人は自身を突き動かす勇気がなければ何も成せない
私はあの時どうしても
最初の一歩が踏み出せなかった
私は1人では何もできなかったのだ
…だからこそ
彼に頼りたくなってしまった
"…君ならどうする？
理想のために人を殺せる…？"
そして私は始まりの罪を犯す
"僕は今、理想を掴む知恵と勇気が欲しい")
…そう
あの依頼こそが私の大罪にして原罪…
(彼から完全犯罪という知恵を授かっただけでなく
あろう事か私は最初の一歩を踏み出す
勇気までをも彼に求めてしまったのだ…)
"罪?
あの時彼らが勇気を貸してくれたから僕は飛び立つことが出来た
悪い奴らをこの世界から排除出来たんじゃないか
1人では何も出来ない僕の為に
彼は全てをお膳立てし待ってくれていたんだ
彼の一撃によって僕の体は軽くなり心が決まった
歪んだこの世界を変えていったんだ
あの日あそこから
奴らのような人間はこの世界にいらないのだと…
僕は漸く全ての苦しみから解放されたんだ
彼の導きによって…
僕たち4人は血よりも固い絆で結ばれた
ずっと望んでいた本当の自分の居場所が手に入ったんじゃないか"
確かにお前はAとｳｨﾘｱﾑと出会い救われたかもしれない
いや事実救われたのだ
だがｳｨﾘｱﾑやAはどうだ…?
お前が救われた代わりに2人はどうなった?
(私がｳｨﾘｱﾑに勇気をも借りた事で私が2人を人殺しにまで引き摺り落とした
私は知恵の実を欲した
だが自分で食べる勇気はなかった
だからまずｳｨﾘｱﾑにその禁断の果実を食べさせることで私は知恵も勇気も手に入れた
それが私の原罪だ
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作者名：Alice | 作成日時：2023年2月8日 16時
