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第101話 ページ7

病院に行く、という疾風に反対したが、熱があるらしい俺の意見なんて通されるはずもなく。

壁伝いによちよちと歩き、人が現れたらそんな顔1つせず、堂々と歩ききって、何とか疾風の車に着いた。

疾風「お前のプライドと気力には毎度度肝抜かれてるよ。」

「急に何?こわ。」

いつも俺を褒めたりしない疾風の言葉に驚きつつも、その安定的な運転に再び意識を飛ばした。

病院、と起こされ、検査を受けてみれば、悪いところは無いし、コロナでもないから、唯の疲れ熱だろう、といわれた。

唯の、と言われて疾風がめっちゃきれてた。

因みに俺はもうなんか、どうでもよかった。

車の中でブログを更新しよう、とパソコンを開けば、疾風に大きめの溜息をつかれたが、熱があるから仕事をしない、が許されるのは今どき公務員だけだ。


《瀬川のひととき

どーも、瀬川優真です。

熱出ちゃいましたが、コロナじゃなかったよ。

今日は帰ってゆっくり寝ます。

こんな時しか優しくしてくれないマネージャー。幼馴染じゃなかったら俺多分嫌いになってる。嘘だけどね。

じゃあ、みんなもゆっくり寝るんだぞ〜!》

Twitterで、俺がバブい、なんて言われていたのを俺が認知したのは熱が下がってからだった。

疾風「……最近、寝た?」

「……寝ると、夢を見るんだ。」

疾風「そうか。」

「梨花の夢なんて、暫く見てなかったのになぁ。」

見たくないわけじゃない。

梨花に会えるのは嬉しいけど、梨花はいつも、俺の手が届かないところで、泣いて、俺に助けを求めている。

俺にはもう、どうしようもないのに。

「梨花の笑った顔が、どうも思い出せないんだよ。」

写真で見返すことは出来ても、何だか『こんな感じだったか?』と違和感を感じて仕方がない。

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すい(プロフ) - コメント失礼します。私も一気読みしてしまいました。2周目に突入してます笑裏の方がどうしても出てこなくて悲しんでいます、どうしたら出てきますでしょうか、? (6月10日 0時) (レス) @page22 id: 6e6fc45b07 (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 阿部さきさん» コメントありがとうございます。一気読みなんて嬉しいです、これからもゆっくりですが更新していきます、また遊びに来てくださいね。裏の方のパスワードは山田くんのお誕生日4桁となってます。そちらの方にも遊びにいってあげてください。 (6月1日 3時) (レス) id: a44aa6e714 (このIDを非表示/違反報告)
阿部さき(プロフ) - 読んでて楽しくて面白くて一気読みしました!もしよろしければ裏の方のパスワードを教えていただきたいです🙏お願いします!! (5月27日 21時) (レス) id: ba7ca9aee7 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 一気読みしました!すごく面白かったです! (5月27日 15時) (レス) @page21 id: 7a81c10cde (このIDを非表示/違反報告)
おみず - オリ/ジナ/ルフ/ラグ、外したほうが良いと思います!💦 (5月10日 21時) (レス) id: 05055a42b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mimi | 作成日時:2023年5月4日 15時

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