相澤消太という人間 ページ21
最近、何ともタイミングが悪いのはこの男。
｢最近、家に帰ってくること多いね。｣
相澤｢あぁ。｣
相澤消太である。
相澤｢どこ行ってたんだ？｣
｢あー、中学のメンバーとご飯とトレーニング。｣
いつものように、適当な返事が返ってくるのだろう。
だがしかし、今日はそれも堪えるかもしれない。
相澤｢大丈夫か。｣
｢へ？｣
忘れていた。この人はそういう人間である。
相澤消太は物凄く、ものすっごく愛情表現が下手くそだ。
｢大丈夫、ありがとう。｣
相澤｢無理するな。｣
｢合理性に欠くことはしないよ。｣
相澤｢お前は少しくらいわがままを言ってもバチが当たらない。｣
｢どーいうことよ。｣
相澤消太はとてもわかりにくいけど、
よく私を見ているし、私を知ろうと努めてくれるし、
そう結局、私にとっては《家族》である。
確かに私は根本的に救いようのない《ヒーロー嫌い》で
それは彼、相澤消太も例外ではない。
でも、それ以前に私は彼に依存している。
助けてくれたからと言って〜なんて、心の建前で
結局、私が人生で一番最初に手を差し伸べてくれた
この人に捨てられないように、呆れられないように
努力する、女々しいやつだと、我ながら思う。
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mimi(プロフ) - 菊理さん» ありがとうございます！亀更新ですが、応援してやってください！！ (2020年6月17日 0時) (
レス) id: 2c599fbfeb (このIDを非表示/違反報告)
菊理 - とっても面白いです！更新頑張ってください！応援してます!! (2020年6月16日 18時) (レス) id: c405051fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mimi | 作成日時：2020年5月14日 21時
