女子会と戦友 ページ22
翌日、女子会と言われる愚痴大会が始まった。
メンバーは岡野ひなたや茅野カエデを始めとする、
所謂【恋する乙女】たち。
岡野｢で！？クラス内唯一カップルは！？｣
そして、大体私に話が飛んでくる。
｢あー、別れる、かも。｣
茅野｢はぁ！？｣
昨日あった出来事を話して、カエデに謝られた後、
女子たちの愚痴の矛先はかっくんに向いた。
｢いや、前々から奥田ちゃんに気がある感じはしてたし。｣
片岡｢いいの！？そんなんで！！｣
｢うん、だって、私のこと好きだったらほかの人、気になったりしないでしょ。｣
前々から、そんな感じはあった。
気のせいだと自分に言い聞かせてた。
岡野｢なんか、A…大丈夫？｣
｢んー。うん、大丈夫。｣
ヘラヘラ笑うのは得意なのだ。
愚痴に愚痴を重ねた愚痴大会が終わったあと、
私は二次会だと盛り上がってるメンバーを他所に
1人で帰路に着いた。
｢でも会うとは思ってなかったよ。｣
浅野｢それはこちらの台詞だ。｣
……浅野学秀。
卒業式の日に私たちの間にあった確執はなくなったものの、
今更な仲直りに距離感が迷子である。
｢あー、こっち、だっけ。｣
浅野｢あぁ、帰るか？｣
｢あ、うん。｣
なんで私の家を知ってるのかなんて、気にしちゃダメ。
浅野｢赤羽と何かあったのか。｣
｢タイムリー。ノーコメ。｣
浅野｢そうか。無理するなよ。｣
え、なんでみんなそんなに、無理するな、無理するなって言うの。
｢無理してるように見える？｣
浅野｢お前は逆に、その顔で笑っているつもりなのか。｣
そこまで酷い顔してたのかな。
｢…捨てられるかも、なんて。｣
浅野｢赤羽か。｣
｢ん。｣
女子といた時は強がってたのに、
浅野…学秀くんといる今は何でか涙が大洪水だ。
学秀くんは私の頭を撫でてくれる。
｢ごめん、ありがとう。｣
落ち着いた頃はもう、日が沈んでいた。
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mimi(プロフ) - 菊理さん» ありがとうございます！亀更新ですが、応援してやってください！！ (2020年6月17日 0時) (
レス) id: 2c599fbfeb (このIDを非表示/違反報告)
菊理 - とっても面白いです！更新頑張ってください！応援してます!! (2020年6月16日 18時) (レス) id: c405051fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mimi | 作成日時：2020年5月14日 21時
