忍術学園四年生の中身は令和からの暗殺者［三］【忍たま】

★暗殺者★ ページ30

幸い井戸が近かったので私は頭巾を濡らししんべヱの腹部に当て冷やす

お腹冷えたらごめん

そして忍び装束の上を脱ぎきり丸に被せる

雫『怖かったな…もう大丈夫だ』

きり丸「せんぱ…俺…」

乱太郎「怖かった…です…」

雫『無理して話すなもう大丈夫だ』

震えているきり丸と乱太郎を撫で抱きしめる

もう少しで失ったかもしれない子達だ

存在を確かめるかのように私は二人を抱きしめる力を強くした

数分経ったので私はきり丸を乱太郎に任せて

しんべヱを背中に乗せ希実花を横抱きする

勘右衛門「天女様？！」

勘右衛門君がこちらに駆け寄り

乱太郎達に近づいたので私はいつの間にか睨んでいた

勘右衛門「ｯｯ!」


零作「雫！」

雫『お兄ちゃん』

零作「雫怪我は？！」

雫『無いよ』

零作「乱太郎達は大丈夫なのか？！」

雫『しーっ』

少々騒がしいが私や後輩の心配をしてくれるお兄ちゃん

零作「庄左ヱ門が教えてくれてな、
今先生方を呼んできてくれる」

雫『ありがとう』


学園長「雫、よく耐えたな」

雫『！』

事情を伝え終えた後

学園長先生は私を撫で微笑む

学園長「ご苦労であった」

雫『…はいｯ』

私は少し泣きそうになった

が、止まった

何故かというと

零作「希実花許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さん」

兄がヤバかったから引っ込んだのだ


★

★暗殺者★→←★暗殺者★

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す