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一目見て分かった。彼が学園一のイケメンと名高い、噂のジョンハン先輩だって。
人気の少ない第2校舎の屋上。錆びた扉は、ドアノブだけやけに綺麗で、誰かが頻繁に出入りしていることだけは分かった。
けれどまさか、それがかの有名なイケメン先輩だなんて。私は彼のネクタイの色を確認し、思わずごくりと唾を飲み込んだ。
転校してきたばかりの私ですら知っている。この学校には有名なイケメンたちが何人か存在するらしく、その中でもひときわ黄色い歓声を集めているのが、そのユンジョンハン先輩。
大胆にも屋上の真ん中に寝転がった彼は、降りそそぐ太陽をまるでスポットライトのように変えてしまっている。
爽やかな風の気持ちいい5月の日で、私はなんという気もなしに、ふらりとまだ新鮮な校舎の中を隅々まで探検していたのだった。
その先で、まさかこんな出会いがあるなんて。
透き通るような白く美しい肌に、風になびくんじゃないかと思う長いまつ毛。太陽に透けて輝く焦げ茶色の髪。まるで天使のような顔で眠る彼に、思わず「綺麗」と呟いたのが、彼との初対面だった。
「……誰？」
いつから起きていたのか、それとも漏れた私の呟きで目を覚ましたのか。彼はゆっくり何度か瞬きを繰り返すと、大きく伸びをして起き上がった。
私の方に顔を上げると、しばらくじっと顔を見つめて、首をかしげる。
「あ……ごめんなさい、起こしてしまって…。私、その、ちょっと校舎を散歩してて、もう行くので、」
「…転校生？」
慌てて後ずさる足を、その言葉に思わずぴたりと止める。まさしく、私は父の仕事で、つい1週間前に転校してきたばかりだ。でもクラスが違うどころか、ジョンハン先輩は3年で私は2年だし、そんなこと知るはずもないのに。
「え…、はい、2年B組です…なんで分かったんですか？」
「だって、うちの学校の生徒ならこの屋上には近づかないもん」
「…こんなに気持ちいいのに？」
「そ。ここ、20年くらい前にうちの生徒が飛び降りしてから、心霊スポットだから」
「え」
サッと血の気の引く感覚がした。この手の怖い話は大の苦手な私は、思わず足がすくんでしまう。
そんな私の分かりやすい表情の変化が面白かったのか、彼は急にぶはっと吹き出すように笑った。
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。(プロフ) - クマ！さん» そう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです…！！続きも楽しんで頂けるよう頑張ります！ありがとうございます🥰 (2022年9月29日 3時) (
レス) id: 54815ccb82 (このIDを非表示/違反報告)
クマ！(プロフ) - このお話凄く好きです(๑˃̵ᴗ˂̵) 更新楽しみにしてます😆！ (2022年9月28日 23時) (レス) @page28 id: d3bc43a704 (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - 凌さん» すみません、確認不足でした💦 ご指摘ありがとうございます！助かりました！！ (2022年8月15日 10時) (レス) id: 54815ccb82 (このIDを非表示/違反報告)
凌(プロフ) - お-リ-ふ-ラ外しましょう (2022年8月15日 8時) (レス) id: 10600dccf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。 | 作成日時：2022年8月14日 2時
