【RKRN】

其ノ拾九 ページ23

【滝夜叉丸side-】

無事、三之助を捕獲し

学園に戻った私ですが

「やぁ、おかえり。」

先輩の笑顔が恐ろしい。

バレー中もなんかすごい笑顔でアッタク打ってきたし
(なんかアタックいつもより強かった気が･･･)

七「今日は終わり!解散!!」

『お疲れ様でしたー』

「よーし滝夜叉丸ー
ちょっと今から時間空いてるかなー?
空いてるよねー?
そうか、空いてるかー
よし、じゃ行こ。」

って事で強制連行されてます。

呼び方いつもの『滝ちゃん』じゃなくて『滝夜叉丸』だし･･･

少し寂しい･･･

滝「あ、あの･･･A先輩?
どこへ･･･」

「うちの部屋に決まってるでしょ。」

滝「はぃ･･･」

どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう

絶対怒ってるっ!!

A先輩絶対怒ってるっ!!

やはり、さっき強く言い過ぎてしまったから気を悪くして･･･!?

それとも怪我させたの私のせいだからそれに対して･･･?

あぁ、私、すごく責められるのかな･･･

嫌われているんだったら

責めてもらった方が

私にとっては楽だ

「座って」

そう言われ、A先輩の前に正座をした。

「さぁ、滝夜叉丸。」

滝「はい」

「なんで強制連行されたか、分かるよ、ねぇ?」

滝「･･･はぃ」

「なんで?言ってごらん」

それを、私の口から言わせるのですか･･･

滝「A先輩、に」

「うちに?」

滝「け、･･･っ」

『怪我を負わせてしまったから』

喉まで来てるのに、その言葉が口から出て来ない

滝「け、怪我、を、負わせ、て･･･
しまった、か、ら･･･です」

どうしても一気に出てこなかったから

途切れ途切れに口にした。

「はぁ、全く優しいんだから」

え?

「うちが怪我したの、滝ちゃんのせいだと思ってんの?」

そうとしか･･･思えない

私の行動のせいで手当てが遅れてしまったし･･･

「この怪我は、うちの不注意でしょ!」

先輩の、不注意?

「だから、滝ちゃんのせいじゃないんだよ。」

滝「で、でも･･･」

「でもじゃない!いいの、うちが不注意だって言ってんだから。」

それでは私が納得いかないんですが･･･

「納得いかない、って顔してるねぇ?
んー、じゃぁこうしよう。
滝ちゃん、うちの事守ってよ」

滝「守る･･･」

私が、A先輩を･･･

「そ。今より強くなってうちを守って。ね?」

今より、強く･･･

先輩を、守る･･･

滝「はいっ
私、頑張ります。強くなって、A先輩を守ります!」

「うん。宜しくね」

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