木兎さん系女子【赤葦京治】

お揃い ページ3

赤葦side



いきなり話しかけてきた俺を見たこの人は、とても綺麗な人だった



A「え！二本持ってるの！？」


赤葦「はい。」



俺の胸元と手元どちらにもネクタイがあることを確認してびっくりしている




A「えぇ！じゃあ貸してくれると嬉しいな！！」


少し申し訳なさそうにはにかむこの人にネクタイを渡す



ネクタイを結び始めたのを確認してから、彼女の顔を改めて見ても、やっぱりあんな騒がしい人だとは初見では思えないような顔立ちだった


まあ、木兎さんもああ見えてうるさくてもモテるから、この人もかなりモテるんだろう




A「後輩に借りるとか恥ずかしいな……ごめんね！！」


そう言って、恥ずかしそうに顔を赤らめながら結んでいる彼女のネクタイの結び目はグチャグチャで、



A「ネクタイ結ぶの苦手なんだよねぇ……あっ、木兎ー！これ結ん…で、」




彼女は俺を見て大きく目を見開いた



木兎さんも気づいてこっちにきていたのに、

俺が彼女の首元にあるネクタイに手をかけていたから




A「…え！」


手際良く結んでいき、首元までネクタイを上げるとき、



赤葦「首元緩めます？」



そう聞いて、顔を上げると


彼女はとても優しく俺を見て笑っていた





A「……んーん、君と同じようにして？」



赤葦「……分かりました。」



俺が彼女のネクタイを首元までキツく結ぶと、少し苦しそうな表情をしながらも、“お揃いだー！”なんて言いながら笑っていた



俺も“そうですね。”なんて返して、少し話してからその場を後にした





これが、彼女と初めて会った日の話。


笑顔が優しくて、よく笑う人だった。





あと、これは後から聞いた話だけど、この人はいつもネクタイはゆるゆるで結ぶ派らしい


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更新ではなくてすみません！

占ツクをさっきみたら通知が凄いことになってて、こんなに評価貰ったの初めてでとても感動しております…！

たくさんの方に見ていただけてとても嬉しいです！

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