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やっと本編始まったよ ページ3

1級呪術師に昇格してしばらくが経ち

ボクはすっかり仕事疲れというものを覚えてしまった

重い鎌を壁に立てかけて寮のリビングに入る

悠仁達同級生が勢ぞろいしている中、ボクはソファーでスマホを見る順平目掛けて

疲れた足を引き摺った


『順平ぇ…疲れたぁ……』

「あ、おかえりA。今日はもう任務終わりなの?」

『うん…』


背面から抱きつくように順平の首周りへと腕を回し

首筋に顔を埋めた

最近のボクは順平の前で弱音を吐くことが多くなってきた気がする

なんてことを考えていると、ふと野薔薇がこちらをみて顔を顰めて口を開いた


「おいそこイチャついてんじゃないわよ。吉野もなんで当たり前のようにされるがままなのよ」

「あはは…なんか慣れちゃって」

『充電しないとやってらんない…』

「柊、今日の夕飯出前でもいいか?ケン〇ッキーの」

『いいよ、なんだっけ…あれ、なんかパンみたいなやつ、あれ食べたい』

「あー!あれな!はちみつかけて食べるやつ、あれ美味いよな〜」


わいわいと賑やかなリビングの中、ボクはその賑やかさの中でも

胸中に静かな不安を抱えている

その原因はただ1つ

近いうちに来る「渋谷事変」についてだ

八十八橋は恵の覚醒、悠仁、野薔薇の黒閃と特に死者が出る訳では無い為

警戒の必要はあまりないだろう、しかし事変は違う

第1に考えなければいけないこと、それは「そもそも事変を起こさない」か

それとも、「事変が起きるのは阻止しないが死者を減らす」か

そのふたつの大きな選択だ


「A、体調でも悪い?いつもより疲れてる感じがするけど…」


順平がこちらを見やって心配げにそう言う

彼の深緑の大きな瞳を見ていれば、毒気という毒気が抜かれていく気がして

ボクは順平の髪をそっとすくいあげて撫でながら微笑んだ


『大丈夫だよ、疲れてはいたけど順平といたら元気出てきた』

「ケッ……リア充が」

「釘崎ぃ〜、やっぱチキンの個数増やそうぜ?」

「そんなに頼んでも食べらんないでしょうが」


まぁでも、しばらくは順平の闇堕ち時にせず

悠仁らの覚醒を待つだけという訳だ


「なぁなぁ、Aもチキン沢山食うよな?!」

『ボクはそんなに要らないよ』

「Aって意外と食べないよね…なのになんでそんなに伸びるんだろ…僕沢山食べるようにしてるのに…」

『……悠仁、金は出す。頼みまくれ』

「あざっす!!!」

やっぱり大人といえばこの人→←イラスト紹介



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リン(プロフ) - 待ってます。 (2022年10月18日 20時) (レス) @page16 id: 432c239ec6 (このIDを非表示/違反報告)
網羅はじき(プロフ) - 何回読んでも最高です…本当に作者様に感謝!!全作品の中で1番大好きです!いつまでも更新待ってます!! (2022年3月23日 23時) (レス) @page16 id: 06abef15a4 (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - わぁぁ!!ありがとうございます(;_;)ほんと最高でした土下座。順平がただただ可愛かったです(*´`)これからも頑張ってください!! (2021年8月1日 15時) (レス) id: 8b372f39fb (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - めっちゃ待ってました!リクエストなのですが休日をただただのんびり過ごす2人をみたいです! (2021年7月21日 16時) (レス) id: 8b372f39fb (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - めちゃくちゃ面白いです!次の話を楽しみのして待ってます! (2021年6月7日 7時) (レス) id: decf762b40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅丸 | 作成日時:2021年4月16日 20時

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