吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話3

くーりっしゅさんリクエスト、順平くんが嫉妬する話 ページ32

｢Aはボクはの恋人なので、退いてください｣


順平の言葉に、一瞬その場が固まる

だがすぐに女性らは笑いだした


｢じょ、冗談でしょ〜…どうみたって男の子同士だし…｣

｢そうそう、そんな事しなくても君も一緒に……｣


ボクは馬鹿だ、大事な恋人にここまで言わせるまで気づかないなんて

こんな奴らのために、何分も順平を待たせるなんて


ボクは順平の腰に手を回し自身の体へと引き寄せ、同時にボクらへと伸ばされた

ゴテゴテとネイルのされた手を振り払った


『お前らみたいな厚化粧女興味ないよ、邪魔だからさっさと退いてくれない？』

｢なっ……ちょっと顔がいいからって…｣

『聞こえなかった？失せろっつってんだよくそビッチが』


ぞくりとした緊張感がその場に走り、女性達はたじろぎながらその場を去る

彼女らがいなくなったその場で、ボクは大きなため息をついて腕の中にいる

順平へと視線を送った


『順平ごめん……嫌な思いさせたね…、最初からもっときつく断るべきだった』

｢……嫌だ｣

『え……』


その言葉が聞こえると共に、順平はボクを見やる

怒ったように挙げられた眉と、不服そうに歪められたその表情が

その心情を物語っていた


｢Aが…他の人に取られるのも、僕と一緒にいるはずの時間を関係ない人に取られるのも、全部嫌だ｣

『…ごめん、ホント…あの、こんなこと考えちゃ行けないかもしれないけど…』

｢……何？｣

『今の順平めちゃくちゃ可愛い』

｢…っそんな事言われても許さないよ｣

『ごめん、でも可愛い。だって順平が嫉妬だよ？可愛すぎてどうにかなりそう』


ボクがそういえば、順平は更に納得いかないと言ったようにして

ついには顔を逸らしてしまった

何から何まで可愛いその動作に思わず顔に手を当てるが

次の瞬間耳に飛び込んだ言葉でボクは完全にノックアウトした


｢…嫉妬、したよ……でも、嫉妬させないでほしい…｣

『ん"……ｯｯ……ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ』

｢好きなら傍にいてくれるんでしょ…なら、他の人のとこに行く素振りなんて見たくない……｣

『ごめん、ほんと、ごめん、謝るから、ほんともうそれ以上可愛いこと言わないで、順平しか見えなくなる』

｢…僕だけ、見てればいいじゃん｣


少し恥ずかしげにして、順平がそう言う

あぁ、凪さん、順平をこの世に産み落としてくれてありがとうございます


でも、嫉妬した順平もレアでたまには見てみたいな…なんて思うのは

罪なのでしょうか

推しの幸せを捧ぐオタクさんリクエスト、順平くん＆柊くんがラッキースケベに遭う話→←くーりっしゅさんリクエスト、順平くんが嫉妬する話

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