吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話2

恋煩いか、執着心か ページ9

順平side


｢で、どうなのよ｣

｢なっ、なにが？｣

｢ズバリ！恋人がいるかどうかよ！｣


結局某ファミレス店にやってきた僕らは

一通りの食事をした後

今現在、何故か釘崎さんに恋バナとやらを強制されている


｢居ない…かな｣

｢でも順平は恋人になる予定の相手ならいるんじゃないの〜｣

｢はっ？！何それ詳しく教えなさい！｣


身を乗り出す釘崎さんに僕はただただ苦笑いをうかべる

五条先生はニヤニヤしてるし、伏黒くんに至っては黙々とハンバーグ食べてるし

どこを向いても救いがない

とはいえ本当に何を話せばいいかも分からないのでそれらしい言葉を連ねる


｢い、いや……本当に…恋人とかそういうんじゃなくて、ただ…好きなんだけど…恋なのかは分からなくて｣

｢あのねぇ、恋も何も異性を好きと思える時点でそれはもう好意があるも同然よ？｣

｢それが同性なんだよね〜順平の場合｣

｢はぁぁあ？！？！何よそれ！！！！｣

｢釘崎、周りの迷惑になるぞ｣


伏黒くんの制止の声で釘崎さんが少し落ち着いてくれたのか

パフェをつつくように食べる


｢まぁ、確かに同性の場合は分かりにくいかもしれないわね｣

｢別に、好きなら好きでいいんじゃないか？｣

｢伏黒あんたそんな気の利いた事言える男だったのね｣

｢俺をなんだと思ってるんだ…｣


少し冷めたドリアを口に運び、少し考える

好き……なのだろうか、少なくとも嫌いじゃないし、彼がいなくなったらと考えると

今でも震えが止まらなくなる

でも彼が初めて僕に良くしてくれた人だから、過度に執着してしまっている

それだけなのかもしれない


｢そ〜んな難しい顔して考えなくていいと思うけどね〜僕は｣

｢……五条先生は、その…具体的な愛の違いとか…分かりますか？｣

｢そうだねぇ、それは人それぞれだよ。でも大人な僕から1つ君にアドバイスをしてあげよう｣


五条先生はパンケーキを食べ終わると、口元に着いたクリームをペロリと舐めとって

人差し指を立てると話し出した


｢考えても分からない時は体に身を任せるのも大事だよ！深く考えるよりも、心に従った方が分かるものもあるのさ｣


心、それは魂の代謝に過ぎない

けれどそれは、今の僕には信じ難い話だ


｢そうしてみます…｣



僕の感じるこれは、愛であり恋なのだろうか

そんな事を考えながら、冷えたドリアを飲み込んだ


｢(コレは…もしかしたらこっちが先に参っちゃうかなぁ)｣


五条はふと、そんなことを考えて微笑んだ

ちなみに食事代はボク負担だぜ☆→←これって傍から見ればハーレムってやつ？？

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