吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話2

やっぱり真人は許すまじ ページ45

｢桃！！まだ走っちゃダメよ！！！｣

｢え？なんで？｣

｢ルール知らないなら言いなさい！！｣

｢知ってるよ！打ったら走るんでしょ？！｣


少し離れたグラウンドでは野球が繰り広げられている

ボク、いや、ボク達はと言うと

グラウンドに近い部屋で優雅にお茶を嗜んでいた

というのも、時は昨日に遡り…


※

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『へぇ、野球ね。いいんじゃないの？』

｢滅茶苦茶適当ね…｣

｢ま、柊くんは興味のあること以外ほんと淡白だからね…｣

『真衣ちゃんも桃ちゃんも元気そうで安心したよ、野球する気満々みたいだし』

｢｢勿論｣｣


まだ体調が全開ではない順平の為、消化にいい和食を作っていると

こちらに泊まりに来ていたのか京都校の2人が話しかけてきた

どうやら明日の個人戦は野球に変わったらしく、それで今年の交流会の勝敗は着くらしい

鰈の煮付けを作りながら、何故か自分たちも食べる気満々でリビングに座る彼女らに

少し笑みを零しながらボクは呟く


『野球か、ならボクも頑張らないとなぁ…ルール本でも読もうかな』

｢その事だけど、家入先生？だっけ、その人から伝言、柊くんは出ちゃダメだって｣

『うぇえ？！なんで？！』

｢あたし達だってたまたま用事あってここに来たら急に伝言頼まれたんだからわかんないわよ｣


2人にそう言われつつも、とりあえず昼食をご馳走して帰ってもらってから

ボクは直接家入先生の元を訪れた

診察室に入ってすぐ、家入先生は来るのがわかっていたと言わんばかりに口を開く


｢柊、お前交流会の日例の特級とやり合っただろう？｣

『え"』

｢その反応図星だな、五条にも言ってないのか…後でちゃんと言っとけよ｣


煙草の火を消してから家入先生は溜息をつき、ボクを指さすとはっきりと告げる


｢外傷は対してないが、中身が酷い。食べ物食べたら胃が痛んだり、肺が痛くなる感覚があっただろう｣

『い、家入先生ってエスパー…』

｢な訳あるか、お前だからこそそれで済んでるが、他のやつなら今頃改造人間だ｣


家入先生によると、魂の形を変えられたものによる中身の変形は

反転術式ではどうにもならないらしい

ボクはボク自身の術式で魂の微弱な変形を治していくしかないとの事だ

※

※


『で……結局1週間絶対安静…か……』

｢僕も暫くは任務休んで毒慣れしろって言われたから似たようなものだよ…｣


ボクの隣に座っている順平は、そうボヤいて緑茶を飲んだ

強引な彼→←ちょっと休憩

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