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ヒーローのような ページ38

悠仁side


遠くでぶつかる呪力を常に感知しながら森の中を全速力で走る

隣には東堂、その後ろにはパンダ先輩

呪力の大きさから特級レベルの呪霊が侵入していることまでは分かる

だが、問題はその場にいる人物達の安否だ


「ブラザー!考える暇があるならもっと早く走るんだ!仲間を助けたいんだろう?!」

「わーってる!!」


真希先輩と伏黒の呪力は発せられていない、気絶で済んでいるならいいが…

そして同時に、順平の呪力を強く感じる

近づくと共にあたりの空気が毒々しい緊張感に包まれていく

順平にこれ程の術式を行使する呪力は残っていない…つまり、このまま使い続ければ…


森の先、光が、川の音が聞こえる

開いた景色のその先に捉えたのは、毒によりその額から頬にかけて

紫色の模様を幾つも浮かばせる順平の姿

そして、今まで見た事もないほどに呪力を発する、毒々しく変色した澱月

明らかに、自身の毒に侵されている


その異常事態に東堂も気づいてか、眉間に皺を寄せた

間に合うか?いや、間に合わせろ

ここで助けれなくてどうするんだ、今ここにAはいない

だから、俺が助けなきゃだろ…!


『《交流会の間、ボクはそっちに行けない。だから頼んだよ、順平がボク以外で1番信用してるのは君だから》』

「《おう!友達だからな!》」

『《言っとくけど!順平が1番信用してるのはボクだから!そこんとこ弁えろや!!》』


不服そうにしながらも、彼奴は俺を頼ってくれた、任せてくれた

そして、順平を信じたからこそ、Aは素直に引き下がった

なのに……なのに、結局Aがいないと友達1人守れないなんて情けなさすぎる


「じゅんp『順平ッ!!!!!』


力強く踏み込んだ地面、だが、俺の手が森の影から抜ける前に

順平の真上に影が落ちる

凛としたその声の主はその大鎌を大きく回転させて特級の攻撃を跳ね返すと共に

順平と特級の距離を離す

俺はと言うと、飛び込むつもりで体を投げていたせいで

掴むものが奪われて顔から川に突っ込むというなんともダサい登場をしてしまった


『なにしてんの?魚の真似?』

「いつにも増して辛辣ゥ!!」

「い、虎杖くん?!それに…Aも…」


結局、順平を守るのはAで

誰が手を伸ばすよりも早く、それこそヒーローのように順平を救えるのも

Aだけなのかな


そんなくだらないことを考えながら、俺は顔を拭って立ち上がる


「こっからは俺が相手だ、特級」

《宿儺の器…ですか》

目の前に宝箱の鍵があるのに謎ギミックで取れないような話→←前世とか今世とか結局はどうでもいいわけ



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紅丸(プロフ) - arnkm46561さん» リクエスト承りました!何件かリクエストが溜まり次第一気に書かせていただきます! (2021年3月9日 7時) (レス) id: c6adbfb1eb (このIDを非表示/違反報告)
arnkm46561(プロフ) - リクエスト失礼します! 一つ目 夢主くんの女体化&猫耳 が見たいです!無理なら構わないです!  (2021年3月9日 7時) (レス) id: 01b2c0f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
垢なし - 自分も何週間前にありました!。吐きそうなくらい緊張しました!((おい。受験頑張ってください! (2021年3月4日 21時) (レス) id: 5f562d56d2 (このIDを非表示/違反報告)
うんうん - いってらっしゃい!です!私は来年ですが頑張ってください! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 64517bd580 (このIDを非表示/違反報告)
武闘派インドア(笑)(プロフ) - 私もです!!お互いに頑張りましょうね!! (2021年3月4日 19時) (レス) id: a437784ea7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅丸 | 作成日時:2021年3月1日 20時

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