吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】 (ページ28)

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やらなきゃ行けない時はやらなきゃ行けないような脳筋思考ページ28

悠仁side

｢順平も早く寝ろよ、そんじゃまたな｣

｢うん、またね｣

玄関口で見送ってくれる順平を見遣り、軽く手を振ってから玄関を出る

家の前には伊地知さんの運転する車があり

それに乗り込もうとした、のだが

『やっと来た、随分順平と楽しくお話していたようで』

｢あれ？！Aおまっ、｣

高等部座席には、額に冷えピタを貼り俺を睨みつけるAが座っていたのだ

『ただの疲労熱だからうつさないよ、それよりちょっと話したいことがあるんだ、君に』

｢でも熱は熱だろ？無理すんなって…｣

｢虎杖くん、話を聞いてあげてはくれませんか。彼は高専にとって重要な情報を持っていました…詳しすぎるほどに｣

伊地知さんが険しい顔でそう言う

Aは眉をひそめて息を吐いていたが、すぐに言葉を連ねた

『ボクが今ここにいるのは、順平を助けるためだ、凪さんもね』

｢……？！どういうことだそれ…！｣

『聞きたいなら車入りなよ、長く時間は使えない』

何度言えばわかるんだとも言いたげな顔に、車に乗り込めば車は発進する

Aが順平のことを大事に思っているのはわかる

だから、Aが順平とそのお母さんを助けたいというのであれば信じよう

そう思って、車のシートに背を預けた

『淡々直入に言うね、あの日、ボクらは特級呪霊と接触した』

｢は？！それ大丈夫だったのか？！｣

『静かにして…頭痛いから響く…』

｢わ、悪ぃ｣

『続けるよ、恐らくだけどあの呪霊は順平を利用して君の中の宿儺と接触しようとするはずだよ』

｢え？！なんで宿儺のこと…｣

恐らく、なんて言葉をAは使ったが、その言葉には確信がこもっていた

何かを知っている、知っていて、俺に話しかけてきている

｢気色の悪い男だ、預言者気取りか？｣

｢ちょっ宿儺？！｣

いきなり頬に現れた宿儺を思わず隠そうとすれば、Aは疲れたような笑みを浮かべた

『……ま、今回はその宿儺のおかげで良くも悪くもことが動くからね、よろしくしようよ』

｢する訳ないだろう、たわけが｣

宿儺はそう言って消えていく

Aは少し息を着くと、伊地知さんに車を止めるように声をかけた

『最後にひとつ、君に頼みたいことがある、もし順平が道を踏み違えた時、そこに君がいた時……何も考えずに逃げてよね。それこそ、やつの手が届かないところまで』

｢それって……どういう…｣

俺の問いに答えが返ってくる前に、Aは静かに車を降りた