吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】 (ページ17)

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腐ったミカンのバーゲンセールってこのことページ17

『順平くんッ！！！！！』

電話で指定された校舎裏、走れる限りの速度でたどり着けば

視線の先には痛々しく傷ついた順平くんの姿があった

思わず飛びかかろうと足を動かした瞬間、糞共の中の一人が制止の声を上げる

その手には煙を放つ煙草が握られていた

｢お前が抵抗したり動いたらお前の大好きな順平くんのお顔に傷がついちゃうぜ？｣

『……そういう事ね、いいよ。ボクを好きにしても』

｢けホッ……A、くん……ダメだ…其奴ら…｣

順平くんが途切れる声でそういうが、ボクはそっと自分の唇に人差し指を当て

静かに、とジェスチャーをする

『代わりにさ、順平くんは返してあげてよ。順平君にしようとしたこと、ボクにすればいいからさ』

｢あぁ？なもん無理に決まってんだろ、此奴が居なくなった途端に暴れられたら意味ねぇからな｣

其奴がそう笑うと同時に、集団の中の一人がボクに近づいてくる

そういえば、翼とかいうクソ女が主犯聞いたけど…居ないじゃん、どこいったんだよ

｢背が高いっていいよなぁ、大抵の事は見下ろせるからなぁ……でもムカつくんだよそれが…！｣

そう言ってボクの胸ぐらを掴んだかと思えばそのままフェンスに押し付けられる

近くなった距離に嫌気がさしながらも、順平くんが手を出されていないことを確認した

『随分熱烈だね、キスでもするかい？』

｢そりゃいいかもな、でもしてくださいって言われてする方が気分いいんだよ……なっ！｣

『……ッ……！』

腹への強烈な痛み、力を入れていたとはいえ鳩尾はキツい

痛みをカバーするようにうつ向けば続けざまに拳が飛んでくる

けれど、ボクが居なかった間、順平くんはこの痛みを受けていたんだ

これで此奴らが満足するならそれでいい

ふとその時、視界の端に金属製のパイプのようなものを振りかざす人物が見えた

『……っと、流石にそれは死ぬと思うんだけど、せめて素手にしてくれない？』

｢な…ッ、此奴やっぱ狂ってやがる…そんだけ殴られて普通片手で受け止めるかよ…！｣

金属パイプを投げ捨てたのを確認し安堵していたその時、ボクを殴っていた3人が

2人に減っていることに気がついた

できる限り体に力を入れることに集中していたせいで気づけなかった

それは、ボクが最も恐れていた自体を引き起こす

｢あ"ｯ…？！つ…ｯ｣

火が消える音、痛みを堪える彼の表情

あぁ…そうだ、こいつらは

受け止めてやる慈悲なんていらないほど

腐ってるんだ