吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話【呪術廻戦】 (ページ23)

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運命の分かれ道ページ23

『ね、ねぇ…やっぱり明日とかにしない…？』

｢そんなに怖がらなくても2が見れたなら多分大丈夫だよ、早く行こう｣

『そうじゃなくてですねぇぇぇ〜ッ』

あれからしばらくたった今日、ついに…その日が来てしまったのだ

｢ミミズ人間III、大人2枚で｣

｢3600円でーす｣

『順平お願いッ、今日だけでいいんだ！明日見に来るとかでもいいから今日だけは…！』

｢まもなく上映で〜す｣

｢ほら、コーラ買ってあげるから見に行こ？｣

『ンン"ッ好き…ってそうじゃない！！！』

るんるんと楽しげな笑みを浮かべてボクの手を引く順平の背中を引き寄せることも出来ず

泣く泣く映画館の中に入る

手に持たされたコーラを無心で飲みながら席に座るが、正直言うと…

胃に流れたコーラ全部吐き出しそうな程緊張がやばい、なんかもうやばい(語彙力)

手汗とか冷や汗が尋常じゃないんだよ、嫌でも考えてもみてよ？

あの忌まわしき呪霊との対面日なんだぜ？！しかも順平ときたら今日に限って頑固だし

せめてもの願いと思ってあの不良共がいないのを願ったがバッチリいるじゃねぇかコノヤロウ

原作より多少は静かとはいえそれなりにうるせぇんだよ学校行けや(情緒不安定)

あぁでも人を呪うような事は無いくらいに明るくなったし仮に彼が真人と会ったとしても…

｢A大丈夫？やっぱり怖かった？｣

『い、いやぁ、すっごく面白いよね、うん』

｢また強がってるでしょ、ほら、手握っててあげるから｣

『待って待って手汗ヤバイからそれはダメ順平のキュートハンドが汚れちゃう』

｢ハイハイ｣

順平くんの手がボクの手を取る、こんな時であるがちょっとキュンとしたのは許して欲しい

今日もボクの嫁が可愛いんだほんと

『…前の人煩いね。注意してこようか』

｢Aくんが言ったら彼奴らものすごくビビりそうだね…｣

糞共の雑音のおかげで映画の内容はなかなか入ってきずらい

そのせいか、繋がれた手から伝わる体温に集中してしまう

心做しか心臓の音が高くなりつつあった頃、館内に携帯電話の音が鳴り響く

そしてそれは…奴が動く合図だ

ボクは咄嗟に順平に見せるまいと彼を引き寄せる

『ご、ごめん、なんか今日はホラーダメな日みたいだ』

｢…ほんとだ、凄い心音が早いね｣

『あ"ッあーーそ、そうなんだよね、怖くてちょっと…』

嘘です、目の前で人の頭が伸びて足ガックガクなのもあるけどそれ以上に

順平くんとの密着度が高すぎて死にそうです