人類最強の頭脳２【リヴァイ】 (ページ13)

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４９．四日前/エレンページ13

兵長の眉間にはいつもよりも深くしわが刻み込まれている。

オレが今まで見たきた感じからすると、兵長はきっとAさんに特別な感情を、抱いている。

Aさんと話している兵長を見て、リヴァイ兵長って笑うんだな・・・って思った。

兵長は仲間思いだけど、Aさんに向ける優しさって、仲間以上のものなんじゃないかな。

オレは四日前のことを思い出した。

オレが初めて出会ったときから、オレ達に会って情報を聞いたりするために、毎日旧調査兵団本部に来られるようになったAさん。

もちろんその場には兵長もいた。

四日前、それまで毎日来ていたAさんが来なかった日があった。

みんなでいつものようにテーブルを囲んで、ハンジさんも来てて。

でも、いつまでたってもAさんは来なくて・・・。

ハンジさんも事情を知らなかったから、まぁそのうち来るだろうってそんなに気にしていなかった。

・・・夜遅くなってもAさんは来なかった。

みんなが夕食を食べ終えて次々と食堂を出て行く。

でも、兵長は座ったままだった。

皿洗いはオレの仕事だから、兵長が後ろで座っている中、その視線を背中に感じながら洗ってた・・・。

あれは、緊張したな・・・。

オレが皿洗いを終えても兵長は座ったまま。

エレン『あ、あの・・・』

リヴァイ『何だ？オレがいたら珍しいのか？』

正直、珍しいです・・・と言いたいところをぐっと抑える。

リヴァイ『・・・チッ、・・・何かあったのか・・・』

舌打ちした後、聞こえるか聞こえないかくらいの声でそう言った。

オレにはハッキリと聞こえたけど。

本気で心配してるんだなって・・・オレでもわかった。

バタンッ・・・

と、そのときドアが開いた。

その瞬間、兵長は驚くほどの速さでドアを見た。

入って来たのは・・・ハンジさんだった。

ハンジ『あぁ、A、今日は来れないって。

研究が忙しい上に、エルヴィンと作戦の打ち合わせがあるみたいでさ。

明日は来るらしいけど』

それを聞いて、リヴァイ兵長は短くため息をはくと、すぐに食堂を出て行った。

あのため息は、Aさんの身に何も起こってないことが分かった安堵のため息か、何で言っとかなかったんだっていう怒りのため息か・・・今日は会えないっていう残念なため息か・・・そこまでは分からなかったけど、なんだか、全部混ざっているような気がした。