今年もクズと戯れる【呪術廻戦】【家入硝子成り代わり】

第百四十一話 ページ23

『(…帰ろう)』




そう思った時




七「家入さん」


『……な…七海』




七海に見つかった




七「盗み聞きとはアナタらしくない」


『私が盗み聞きをしない奴だと思っててくれた事に感謝するよ』


七「それはもう大勢の方から頂きました」




それは良かったよ




『…悠仁には重すぎたな』


七「…そうですね



でも彼はまた一歩成長した筈です」


『…そうだな』


七「彼は他人(ひと)のために本気で怒れる


呪術界(こちら)では珍しい善人です」


『嗚呼』


七「そんな彼でもこちら(呪術界)に一歩でも入ってしまえば人殺．しになってしまうものなんですね」


『…七海もそうだろ？』


七「いいえ


私は善人ではありません



善人は灰原でした






そんな善人が死に私みたいな奴が生きてるって本当にこの世界は可笑しいですよね」


『確かにこの世界は可笑しい



だけど生きていくしかないんだ






私には悠仁の言っていた「正しい死」が何か分からない』


七「何を基準にするかで意味が全然違ってきますしね」


『嗚呼





だから私は悠仁が「正しい死」を見つけるまで見守っていることにするよ


答えに興味が湧いてきてな』


七「…そうですか





今日、飲みませんか？」


『嗚呼、いいぞ



たまには七海の愚痴を聞いてやろう』


七「…何でそんなに上から目線なんですか？」


『たまには年上に甘えろ』


七「はぁ……


わかりました」


『よろしい』


七「…撫でないでください」


『照れてるのか？


可愛い奴だな』


七「…照れてませんから」




私はこの物語の主人公＿虎杖悠仁を見守ろう




例え行く末がバットエンドだったとしても

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