「私、笑えませんから」【SixTONES】 (ページ21)

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北「家まで送ってく」

『うん』

泣き止んだ私の頭をそっと撫でて
立ち上がると手を出してくれた

泣いていたからかまだなんとなく頭がぼーっとする
どうしたらいいのかわからず立ち尽くしている私の手を引いて
机の上に置かれた私の荷物を持って上着を着させてくれた

北「いこう」

『うん』

スタッフさんに自主練が終わったことも北斗が言いに行ってくれて
事務所を出てタクシーにのって私の家の前までついた

いつものように部屋の前まで来てくれた北斗

『北斗』

北「一人で眠れない？」

『うん』

北「いいよ、寝るまでな」

これが私のせめてもの甘えだった

『着替えてくる』

部屋に入ってアクセサリーを外して
部屋着に着替えて化粧を落とした

鏡に映った私の顔はひどく疲れた顔で

こんな顔メディアに見せられないほどだった

『着替えた』

リビングのソファに座って携帯をいじっている北斗
隣に座って彼の嫌いな煙草を吸う

北「吸いすぎ」

『今日まだ3本目』

北「はいはい」

煙を吸って吐いてを繰り返す
隣にいる彼の匂いがどんどん煙の臭いにかわっていった