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ドアが開く音がして反射的に振り向いた
北「A」
『なんでもないよ』
北斗が次に発する言葉なんてなんとなくわかっていた
強がってしまった、かわいくない女
北「なんでもないならなんで泣いてんだよ」
『あくびしただけ』
北「嘘つけ」
『嘘じゃない』
ドアによりかかってた北斗がゆっくり隣にきてしゃがんだ
同情するような顔じゃなくてまっすぐ私の目を見つめてきた北斗
北「ちょっと疲れたな、頑張りすぎんだよお前は。」
そっと私の頭を撫でて流れるそれをぬぐってくれた
そのまっすぐな北斗のやさしさに、甘えたくなった
『北斗、私さ』
北「いいよ、何も言わなくていいから」
北斗の匂いに少しだけ落ち着いた
一人じゃないよって言ってくれてるみたいだった
北「大丈夫、俺たちがいるよ」
私にはみんながいる。
大好きなみんなが。
北「大丈夫」
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作者名：haku
| 作成日時：2020年8月2日 17時
