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仲直り ページ23

翌日、病院に行き診察を受けた

結果は骨折。

予想はしてたので驚きは無かったが、自分の中で焦りと不安が募っていくばかりだった。

いくら骨折といえど、体を動かさないと落ち着かず、やれる練習だけでもしようと普段通り練習に向かった




中川「A!病院行って来たん?」


福田「その包帯…なんて言われたん?」


『骨折、でした』


福也「そっか…」


杉本「焦っちゃあかんで!ゆっくり治してこうな」


紅林「でもあのまま続けなくて本当良かったです」


宮城「確かに…もし続けてたらもっとひどいことになってたかも…」


『(由伸に謝りに行かないとな、)』








なかなか話すタイミングを掴むことが出来なかったが、お昼の後 珍しく1人で調整をしている由伸がいた



『由伸!』


山本「あ、A…」


私の顔と包帯でぐるぐる巻きの腕を交互に見て少し驚いた表情をした


『あの、昨日はごめん』


山本「いや俺も強引すぎたし…でも悪化してAと野球出来なくなるのは嫌だったから」



その言葉を聞いてハッとする
余計な心配をかけさせてしまったんだと。


『…』


山本「俺たち、Aがすごい努力してるの知ってるから。お願いだから自分の体大切にして」


『そうだよね、ごめん本当に』


淡々と核心をついてくる言葉が胸に突き刺さる



山本「Aはさ、野球楽しい?」


『…今は素直に楽しめないかもしれない』


山本「俺、開幕戦のときのA、めちゃくちゃかっこいいと思ったよ。感情むき出しで楽しんでる感じが。」


『でも今は違う、』


山本「だからまた見せてね」





そんなことを当たり前のように言われても。


そう言いかけたけれど、真っ直ぐに前を向きつづける由伸にそんなこと言えるはずがなかった



『うん、また見せるね』

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作者名:ばお | 作成日時:2023年12月30日 23時

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