前代未聞の女の子 (ページ20)

今日:205 hit、昨日:1,031 hit、合計:55,439 hit

報われないページ20

今日は7番レフト

2回に打席が回ってきた。

が、

相手ピッチャーの変化球がコースギリギリを攻めまくる。
なんとか食らいつこう思ったが、バットに当たらず三振に終わった。

中川「ドンマイドンマイ」

石川「切り替えてこー」

『すみません、』

杉本「気にせんでええよ。どんどん振ってこー！」

みんなは優しい言葉をかけてくれたけど
その後の打席もなかなか打てず、貧打が続き、結局ノーヒットだった

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みんながいなくなったベンチ。お客さんもみんな帰った。

『…くっっそ』

(あんなに先輩たちに教えてもらったのに。応援してもらったのに！！)

女子の頃だって毎回たくさん打ててたわけじゃない。打てない日もあった。

なのに、なぜこんなにも悔しいんだろう

思わずバットを叩きつけた。

『…帰ろう、帰って練習しなきゃ』

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それからは前よりさらに野球だらけの日々で
みんなに体調を心配されたこともあった。

そのぐらい悔しかった。みんなに認めてもらいたかった。野球を続けるために

でもそんな思いとは裏腹に成績は伸び悩む一方で
2軍と1軍を行き来する生活になっていった。