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5音 ページ6

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翌朝。


家の荷物をまとめ、高専へ向かった。



家まで迎えに来てくれた人は、補助監督の伊地知さんというらしい。



高専に入ると、五条先生がいた。



「それじゃ、寮行こっかー」







_______________


『意外と広いんですね』



「でしょ〜

んじゃ、僕はこれで!
荷解きが終わったら、2年の教室においで。2年生に紹介するよ。

あ、これ高専の見取り図ね」




……嵐のような人だ。




先生が出て行く。







『……はぁぁぁぁ』




気張るっつーのは疲れんな……



敬語つら。






『はぁぁ』





全く……





宿儺の指食ったなんてよ。




死刑宣告でもされてんじゃねーの。








_______________


『いやぁ殺風景』



荷解き終わったはいいが、これ本当に女子の部屋か?




ま、いいか。




『さて、2年生の教室は…っと』









_______________


「お、A来れたんだね、よかったー!

高専広いからさー。案外早く来たんでびっくりしたよ」




先生の後ろから教室に入る。





「皆おはよう!!

突然ですが、新しい後輩を紹介します!!」




はい!と話を振られたので、応える。




『霞Aです。宜しくお願いします』




頭を下げる。




「はい、次は2年!」




「禪院真希だ。苗字で呼ぶんじゃねーぞ」


真希先輩か。



「ツナマヨ」


……?



「コイツは狗巻棘。呪言を使うから語彙を絞ってんだ。

俺はパンダ。宜しくな」




狗巻先輩と……パンダ先輩?



うん、いっか。




「んじゃ、適当に体術教えてあげて!」



「は?」




『よ、宜しくお願いします……?』


「チッ……あのバカが。何考えてやがる。

まぁいい。やるぞ、A。
動きやすい格好に着替えて、グラウンドに来い」


『はい!』







_______________

きっっつ!!



死ぬ!!



「はい死んだ。お前長物の扱い下手だな」


『……ナイフとかのが得意です』


「!おいパンダ!持ってるか?」


「はいよ」



ポイっとそれが放られる。


音からして…この辺に落ちたのか?


手探りで放られた物を探す。



「お前、目ぇ見えてないのか?」





『そうです。あなたは術式ないですよね。天与呪縛ですか?』



「そうだ」



『私は、弱視の代わりに超人的な聴力が備わったんです』



「……そうか。

じゃ、その短えの持ってやるぞ」



『はい、宜しくお願いします!』

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作者名:しぐれ | 作成日時:2022年1月24日 21時

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