5音 ページ6
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翌朝。
家の荷物をまとめ、高専へ向かった。
家まで迎えに来てくれた人は、補助監督の伊地知さんというらしい。
高専に入ると、五条先生がいた。
「それじゃ、寮行こっかー」
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『意外と広いんですね』
「でしょ〜
んじゃ、僕はこれで!
荷解きが終わったら、2年の教室においで。2年生に紹介するよ。
あ、これ高専の見取り図ね」
……嵐のような人だ。
先生が出て行く。
『……はぁぁぁぁ』
気張るっつーのは疲れんな……
敬語つら。
『はぁぁ』
全く……
宿儺の指食ったなんてよ。
死刑宣告でもされてんじゃねーの。
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『いやぁ殺風景』
荷解き終わったはいいが、これ本当に女子の部屋か?
ま、いいか。
『さて、2年生の教室は…っと』
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「お、A来れたんだね、よかったー!
高専広いからさー。案外早く来たんでびっくりしたよ」
先生の後ろから教室に入る。
「皆おはよう!!
突然ですが、新しい後輩を紹介します!!」
はい!と話を振られたので、応える。
『霞Aです。宜しくお願いします』
頭を下げる。
「はい、次は2年!」
「禪院真希だ。苗字で呼ぶんじゃねーぞ」
真希先輩か。
「ツナマヨ」
……?
「コイツは狗巻棘。呪言を使うから語彙を絞ってんだ。
俺はパンダ。宜しくな」
狗巻先輩と……パンダ先輩?
うん、いっか。
「んじゃ、適当に体術教えてあげて!」
「は?」
『よ、宜しくお願いします……?』
「チッ……あのバカが。何考えてやがる。
まぁいい。やるぞ、A。
動きやすい格好に着替えて、グラウンドに来い」
『はい!』
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きっっつ!!
死ぬ!!
「はい死んだ。お前長物の扱い下手だな」
『……ナイフとかのが得意です』
「!おいパンダ!持ってるか?」
「はいよ」
ポイっとそれが放られる。
音からして…この辺に落ちたのか?
手探りで放られた物を探す。
「お前、目ぇ見えてないのか?」
!
『そうです。あなたは術式ないですよね。天与呪縛ですか?』
「そうだ」
『私は、弱視の代わりに超人的な聴力が備わったんです』
「……そうか。
じゃ、その短えの持ってやるぞ」
『はい、宜しくお願いします!』
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作者名:しぐれ | 作成日時:2022年1月24日 21時