検索窓
今日:15 hit、昨日:11 hit、合計:11,501 hit

33音 ページ35

〈Aside〉



ゆっくりと、瞼を持ち上げる。




今は、夜なのだろうか。





凄く、静かだ。






目を細める。








………嗚呼、帰ってきたんだ。





誰かに手を握られている。



視線を動かして、その正体を探す。






桜色の髪が目に入った。







『_________________悠仁』






声は掠れていた。



本当、どんだけ寝てたんだろ。






君がゆっくりと頭を持ち上げる。






「_________________A?」





君は泣きそうな声でそう言った。






いや、もう泣いていた。





「A!!」




ぎゅっと抱きしめられる。




「バカ、バカ、バカ……バカ野郎……!

どんだけ心配したと思ってんだよ………!!」




『うん、ごめん。ほんとごめん』



私も泣いている。



両頬を大粒の涙が伝う。




そして、ずっと言いたかったことを言う。



『ごめん、酷い態度とって、ごめん……!』




「……いいよ。俺たちの為だったんだろ?」





悠仁が私の肩を優しく掴んで、目を合わせる。






「なぁ、A」


















俺、Aが好きだ








目元を赤く染め、悠仁はそう言った。








『うん、私も_______私も、悠仁が好き』







もう一度、強く、強く抱きしめられる。











「帰ってきてくれて、ありがとう。










おかえり、A」









『うん。







ただいま』















今、凄く幸せだ。

後書き→←32音



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 虎杖悠仁
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しぐれ | 作成日時:2022年1月24日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。