24音 ページ26
これが(多分)最後のご都合合同任務です。
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「悠仁〜
Aと任務ー」
「えぇ……」
「行ってこーい」
「ハイハイ……」
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「あー…っと…
宜しく」
あー……そういう感じね。
予想はしてたから、まぁいいや。
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「がッ………ハッ…ッ」
くそ強え。特級じゃないくせに。
悠仁が呪霊に殴られ、壁に激突する。
ありゃあ暫く動けまい。
さて、殺るか。
篠笛の音が響く。
「???」
油断しているな?
この隙に……
蹴りを入れる。
と、同時に痣が発現する。
「オッおオォォォ!?」
ザフッ……
呪霊は消滅した。
……?
何だ?
ドチャ
これは……
「ケタケタケタ」
特級だな。
最悪だ。
特級は呪力の塊を引き絞って、放つ。
上体を逸らして躱すが、ギリ右腕に掠ったらしい、血が噴き出る。
『あーもー……』
術式発動
〈音痣術式 響波〉
響漣よりも大きなダメージを与えられる。
特級は笑っている。
『術式かい……ッあ…!?』
一瞬で矢のように放たれた呪力。
避けられず、モロ頭に食らう。
意識が遠のいた。
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_______
…ッ
どのくらい、気絶していた?
呪霊がだんだんと近づいてくる。
終わり、か。
痣より先に、呪霊に殺されるなんて。
_________________A!
ねぇ、やめてよ。
『くっそ……』
前々から温めていたもの。
一か八か。
領域展開 悠悠響楽纔
手印を結ぶ。
展開された領域は爆音で満ちている。
あとには骨しか残らない。
ザフッ……
今度こそ、終わった。
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仏教用語とかその辺の知識皆無なので漢字の意味で創りました。
悠悠…はるか
響…響く
楽…音楽から
纔…僅かであること
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作者名:しぐれ | 作成日時:2022年1月24日 21時