-Episode62- ページ14
夏油「私達の影には移動出来ないのかい?」
『出来ないな』
夏油「肉体が無い君がいつまでその姿でいられるかも分からない。呪いをかけた人物に心当たりは?」
『あるが話せそうにない』
五条「話せそうにないってソイツ倒さなきゃお前ずっとその姿なんじゃねェの?」
夏油「もし解呪が出来たとしても今此処にいる鵜久森Aちゃんは…」
「ちょっと待って下さい!話の内容が分かりません!この人は誰なんですか!貴方方とはどういう関係だったんですか!」
一気に言いたい事を言った。
息が切れる。
五条「呪術師全盛期最恐と恐れられていた呪術師。近衛A」
『もしかして五条家の文献読んだの?』
五条「さァ?」
夏油「両面宿儺と唯一戦えた呪術師だったのかい?」
『記憶に無いから違う人だと』
「そんな人がどうしてまだ生きてるの」
『私が生まれた時の五条家の当主に転生というまじないをかけられてかれこれ何千年も生きている』
夏油「赤子に転生していたが今回は異例」
『いかにも』
「意識のある肉体に何故か転生しまったと」
『あァ』
「それで私の体が欲しい。でも、あげたら私は死ぬ」
五条「分かってんじゃねェか」
「嫌だ」
夏油「だろうね」
「もうそんなに生きてたら十分でしょ。早くまじないだかなんだかを解いてアンタが死ねよ!」
立ち上がって影に強い言葉を投げかけた瞬間、二人の顔付きが豹変した。
『傑、今すぐ私を取り込んでくれ』
五条「それしたらマジの呪霊になるじゃん」
『なってまずいことでもあるのか?』
五条「……」
夏油「私の支配になるのが悟は嫌なんだよ」
『何故?』
その言葉に二人が大きな溜息をつく。
五条「コイツ、相当な馬鹿だった」
夏油「仕方がない。君と一緒で世間を知らないからな」
五条「はァ?!コイツよりはマシだろうが!」
いがみ合う二人の間に黒い人影が入る。
五条「それは出来んだ」
『そうみたいだな』
夏油「だけど黒いままなのか」
『不思議だな』
夏油さんが再び触ろうとするとその手を五条悟が叩く。
五条「取り込むなって言ってんだろ」
夏油「どうなってるか気になっただけさ」
二人を見て近衛Aという謎の偉人がケラケラと笑った。
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年9月2日 9時